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2016年1月24日 ・・・ 感謝の気づき

今日は西日本を中心にこの冬一番の寒波が襲い、
各地で降雪に見舞われ、
ここ広島でも寒風で肌に痛みを感じるほどでした。

その寒空の元、
毎年恒例の都道府県対抗男子駅伝が地元広島で行われました。
駅伝のコースは広島平和公園と宮島(宮島口)、
二つの世界文化遺産を結ぶ全長48キロで、
地元民にとってはとてもなじみのあるコースです。

今回は第21回ですが、
二十年近く前、まだ大会が始まって間もない頃、
当時は建物の解体工事の仕事をしていていたのですが、
ちょうど大会の日をはさんだ日程で、
コース沿道の木材加工工場の解体工事をしていました。

通常は建物の表側から奥に向かって壊していきますが、
施主からの「テレビに壊れた建物を映したくない」との要望で、
道路に面した表側はそのまま残し、
奥の方から重機を入れて壊していったのを覚えています。

今回広島県は二位でしたが、
沿道では各都道府県の県人会がブースを作り、
郷土料理を振る舞い、地元の選手たちに声援を送っています。

毎年年明けの広島は、この駅伝のお陰で各県人会が大いに盛り上がるので、
とても有り難いことです。


今年は更新頻度を上げていこうと誓ったものの、
また更新期間が一週間も開いてしまいました。
その原因は時間的問題だけではなく、
いったん書き始めるとついいろんな関連したことも書きたくなり、
どうしても文章が長くなるというところにもあります。

今も書きかけの文章があるのですが、
そちらはまだ書き終わるまで時間がかかりそうなので、
今回は、今日読んだある本の一文について書いてみます。


今日は病院に知り合いの見舞いに行き、
そこの待合室で倫理的なことを書いたある冊子を手にしました。
自分は自由人で、堅苦しい倫理的なことは大嫌いなのですが、
嫌いなもの、自分の思いと対極なものの中にこそ大きな発見があると考え、
そういう冊子もたまに見るようにしています。

その冊子の中に、
脳梗塞で二度倒れたことのある歌手西城秀樹のことが書かれていました。

二度目の脳梗塞で倒れたのは今から五年前の平成23年、
その後の回復はなかなか思うように進まず、
それで心を痛め、随分と葛藤を覚えられたようです。

そんな中、奥さんと三人の子どもさん、家族の愛に支えられ、
少しずつ心に安らぎを感じるようになり、
周りの人やものにも感謝できるようになってきたと書かれています。

そこに書かれていた最後の文章を転記します。

五月のある日のこと、西城さんが道を歩いていると、木漏れ日がキラキラと降り注いでいた。
それを見て、「なんてキレイなんだろう!」。
そんな光景は昔から何度も見てきたはずなのに、美しいと感じたのは初めてだった。
十六歳で歌手デビューして以来、日本全国はおろかアジアや北米、南米にまで仕事で出かけ、美しい光景も数え切れないほど見てきたはずだが、感動した記憶はほとんどなかった。
「病を得てからというもの、日々、人のありがたさに感謝し、自然の美しさに感動するようになりました。
もし療養生活を送らなかったら、こんなに周りに幸せがいっぱいあることに気づかず、ぼくの人生はずいぶん味気ないものになっていたでしょう。
今は脳梗塞という病気に感謝すらしています」


素晴らしい思い、気づきですね。

人は今あるものの有り難さにはなかなか気づかないもので、
「失って、初めて分かる○○の有り難さ」
とよく言います。

健康は誰にとっても大切なもので、
その健康を保つべく健康管理に気遣っておられる方はたくさんいらっしゃいますが、
その健康の有り難さに心から感謝するのはなかなか難しいものです。

いい状態、いいことがあるから感謝ができる、
人はおうおうにしてそう思いがちですが、
何度もご紹介した末期ガンを感謝の思いで克服した工藤房美さんをはじめ、
深く感謝のできている方は、
何らかの大きな苦難を経験されている方がほとんどです。

『幸せは手に入れるものではなく、ただ今ここにあるのに気づくこと』
これが真理であり、数々の苦難を含め、
人の人生とはそのことに気づくための道程であると言えるかもしれません。

自分もそのことに気づけるようになりたいと願い、
身体に全体に感謝の思いを捧げる「身体との対話」「爪もみ」
もう二十年ぐらい続けています。

最近はそれに加え、
すべての飲食物の代表という意味を込め、
毎朝最初に飲む水はコップを両手で持ち、
「神の水」という感謝の言霊を何度も繰り返し捧げています。

また食事をする時は、両手を合わせ、
いただきます、ごちそうさま、は必ず言うようにし、
お金に対しても毎朝両手に持って感謝の言葉を唱えています。

これらはすべて形として表すことのできるものであり、
自分のような人間でも、また誰にでも思いさえあれば実践できる感謝行です。


目でものを見ることができ、
両手が自由に使え、
歩いて行きたいところに行くことができ、
体に痛みを感じることなく一日過ごすことができる、
こんなに有り難いことはありません。

そしてそのことに感謝できる自分を幸せに思います。



2016.1.24 Sunday  
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