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2014年1月29日 ・・・ インドへの手紙

今ようやっとほとんどすべてのインド行きの準備が整いました。
明日早朝広島の家を出て、明日はいつものように奈良の天理に泊まり、
明後日31日午前、関空からマレーシア経由で南インド チェンナイに向かいます。

今回もまた随時ネット環境が整っている場所から
インドの日記をアップしたいと思います。
マンネリ日記になるかもしれませんが、お読みいただければ幸いです。

それに先立ち、インドの三つあるホームのオーナー三兄弟たちに向けて、
今の思いを文章にして送ることにしました。
数日前に日本語で原稿を書き、今日ようやっと英訳し、
現在それを校正してもらってる段階です。

日本文と英文、その両方をここにアップしようかと考えていたのですが、
英訳があまりにもひどい出来なので、   w(☆o☆)w
元の日本文だけを公開いたします。
英語に訳すことを前提に書いていますので、
いつもとは違った文体になっています。

四度目の南インド訪問を前にして、今はただ感謝の思いでいっぱいです。

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親愛なるインドの友へ


今回四度目の南インド訪問ができることを心から嬉しく思います。
また、インドに行ってもただ子どもたちと遊ぶだけで何もできない私を快くホームに受け入れてくださることを深く感謝いたします。

インドは私にとって心の故郷であり、最も心安らぐ場所でもあります。
25年前、生まれて初めての海外旅行でインドを訪ねた時、デーリーの飛行場に着いた瞬間から懐かしさを覚えました。
インドの空気、自然、人々の暮らし、それらが深い記憶の中の何かに衝撃を与えました。
たぶん過去世でインド人だったのだろうと感じます。

また三十年ほど前、社会的弱者の方たちと触れ合う活動をし、そこに大きな喜びを見出し、子どもが好きなこともあって、いつかは孤児院(児童養護施設、ホーム)を運営したいと願い続けてきました。
そのことは多くの周りの人たちにも話していました。

そして7年前、石谷上人を通してセント・ボニフェス・アンバハムとのご縁をいただき、インドとホーム、この二つの思いが実を結びました。
これは私にとってまさに奇跡の出来事であり、神の導きであるとしか考えられません。

日本はとても近代的で豊かな国です。
けれど物質的には豊かではありますが、それが心の豊かさに結びついていません。
6年前、初めて南インドを訪ね、可愛いホームの子どもたちと接し、たくさんのことを学びました。
そのことは「南インドで学んだ幸せと喜び」(The pleasure of living and the happiness I have learned from South India)というレポートにまとめました。


6年前、4年前、昨年、三回の訪問を経て、昨年、心の中の思いがひとつの形になりました。

昨年、ホームで可愛い子どもたちと楽しく朝食を摂っている時、「この瞬間こそが最高の幸せなんだ」と深く確信することができました。



『喜びを分かち合う』、この分かち合った喜び、心の幸せこそが自分が最も求めているものです。
そのことを子どもたちから教えてもらいました。
子どもたちの純粋な笑顔は強い力を持っています。

昨年、子どもたちの前で二度涙を流しました。

カニャクマリ(Zionpuram)のホームで子どもたちと楽しい数日間を過ごし、最後別れの日、可愛い女の子が小さなアクセサリーをプレゼントしてくれました。
何もできず、ただ子どもたちと一緒にいることしかできない私に対し、わずかな持ち物の中からくれた貴重なプレゼント、このことが激しく心を揺さぶり、スギルタンが集めてくれたたくさんの女の子たちの前で泣いてしまいました。
今もその時のことを思い出すと涙が出ます。





今、家の机の上にはこの可愛いアクセサリーが載っています。
これはこれからも生涯目の付くところに置いておくつもりです。

帰国前、チェンナイのホームに再び行った時、可愛いダッチャニ(Dutchani?)との再会をとても楽しみにしていました。
けれどダッチャニはホームシックになり、田舎に帰ったとのことで、ホームに彼女の姿はありませんでした。
ところが翌日、彼女が学校とホームに最後の別れを告げに来た時、偶然彼女と会うことができました。
ホームで彼女の祖父母がスレッシュ(Suresh)と長い話をしている時、彼女は終始悲しそうにうつむいたままでした。





三人が何を話しているのかはまったく分かりませんが、ホームで最も明るく、最も子どもらしく、最も楽しそうだった彼女の悲しむ姿を見て、私が普段知ることはない、ホームのすべての子どもたちが抱えているであろう心の寂しさを感じ、涙を抑えることができませんでした。


私にとってホームの子どもたちは天使であり、生きるために最も大切なことを学ばせてくれる偉大な教師です。
そしてホームは私にとって最も天国に近い場所です。

今はまだ英語が十分に話せない私ですが、将来はもっと英語を学び、インドと日本を繋ぎ、インド、日本がともに幸せになれる役割を果たしたいと考えています。


感謝を込めて

Feb.2014

酒井伸雄

2014.1.29 Wednesday  
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