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2013年2月20日 ・・・ モノへの感謝

一昨日「インドへの道」ということでインドのことを書いたら、
昨日、インドのホームの息子で、
現在IT技術者として中東オマーンのマスカットに在住しているスジーブから
Google+を通してメッセージが届きました。

マスカットって美味しそうな名前ですが、
オマーンの首都なんです。
外国に知り合いがいると、いろんなことで勉強になります。

「What up?」、どうしてる?という軽いメッセージでしたが、
それを皮切りに何度かメッセージを交わしました。

英語を話すのは苦手ですが、
書くのは最もダメで敬遠してしまいます。
やはり子どもの頃からの英語教育で、
どうしても文法事項を間違ってはいけないという否定的な思いが先行します。

親しくしているインド最南端タミルナド州のインド人たちは、
みな英語がネイティブ並みに得意です。
小中学校の頃から英語の力をしっかりと学校で身に付けていて、
高校の授業はすべて英語で行うのですから、
当然と言えば当然でしょう。

念ずれば花開くと言うのか、タイミングと言うのか、導きと言うのか ・・・ 、
やっぱりインドへ大きく引っ張られます。


思いを成就させるためには、
思いと対極にある形、行動を変えていかなければなりません。

この形によって人の思いは大きく変り、
思いはモノや形にこもります。
昨日はふとしたキッカケでそのことを再認識しました。


以前ある会社を訪ねた時、
女性事務員さんの机の下に大きなバッグが置かれているのが目に入りました。
あまり片付けが得意ではないその人の机の回りには、
いろんな書類や荷物が山積みになっています。

彼女にそのバッグの中身を尋ねると、
以前の職種の時に使っていた道具で、
今はまったく使うことはないものの、
自分にとってとても大切なものなので、
身近なところに置いているのだとのことでした。

これは効率的な片付けという面からすると、
きわめてよくありがちな誤りです。

身近に置くべきは大切なものではありません。
身近なところには、普段よく使うものを置くべきなのです。

いろんな会社やお家でこういったことはよくあります。
ほとんど使うことのないものが部屋の大切な場所を占めていて、
日常の動作に支障をきたしたり、
いつも使っているものを取り出すのに、
立ち上がり、歩き、扉を開け、・・・ そしてその中を探し回り、
といったことをよく見かけます。


何事も効率がよければすべていいと言うわけではありませんが、
目に見える世界で明らかに非効率なことをしていると、
思考も同様非効率的なものとなり、
非効率なものを正当化しようとし、
思いの中に誤魔化しが生まれてくる可能性があります。

物事の本質を捉え、その真理を見極めようとすると、
身近にあるモノの世界でも、
その役割を突き詰め、少しでもそのモノの価値を高めるべく、
効率的に活用できる整理整頓、片付けが必須のものとなります。

最近読んだこの「トヨタの片づけ」はおすすめです。
モノの片付けは効率を上げるだけではなく思考も整理されます。
そのことがよく理解できます。

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昨日たまっていた部屋の片付けを一気にしました。
一気にしたと言ってもすべて満足のいく状態になったわけではないのですが、
大きなモノを動かし、形として大きく前進しました。

机、パソコンを置いているいつもいる部屋の中に
使わなくなった大きなモノがありました。
他に適当な置き場所がなく、しばらくそのまま放置していたのですが、
やはりこのままではいけないと思い、
きれいにほこりを拭き、隣の部屋の隅へと移動させました。

それを隣の部屋に置き、
いつもの部屋に戻ってきたその瞬間、
体にこれまで感じたことのない気配を感じ、本当に驚きました。
そのモノがなくなったことによって、
部屋の空気がまったく変ってしまったのです。

部屋の空気が透明になり、凜とした気が張り詰めています。
部屋の中のそのモノがあった場所だけではなく、
まったく関係のない方に目をやっても、
その空気の透明感の違いはハッキリと感じ取れます。

これはその移動させたモノがいいとか悪いとかの問題ではなく、
そのモノと自分との関わり、
自分の心がそのモノに対して向けられていた過去の記憶、執念、
そういったものが部屋の空気感に影響していたのだと思われます。


これまで何度も繰り返し書いてきましたが、
モノそれ自体に価値はありません。
そのモノと如何に関わるか、その関わり方から価値が生まれます。

風水グッズで「これを部屋に置けば幸せになれる」といったものが
たくさんありますが、
そういったものはモノの本質から考えれば二の次三の次です。

最も大切なのは、身近なひとつひとつのモノと如何に関わるか、
いらないものは処分する、
必要なものはどこにどの様な形で置いておくのがいいのか、
それを考え、すべてのモノが最も活かせる方法を探り、
それを具現化してあげることです。


このたび自分の部屋のものを移動させ、
モノにはいかに人間の思いが深くこもっているのかを実感しました。

モノを生かすも殺すも自分次第、
モノを活かす(生かす)のが、
モノに対する最も深い感謝の表し方です。

片付けは、モノに感謝をする最も身近な道なのです。

2013.2.20 Wednesday  
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