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2012年12月19日 ・・・ 共生文化

この時空にあるすべてのものはきわめて高い整合性の上に成り立っていて、
自然の織りなす秩序というものは限りなく美しく、
一点の淀みも不合理もない完全体であると感じています。

もちろん身近な現象面として現れる物事の中には
醜いものや偏っているものも多々ありますが、
それらもより大きな秩序の中では「安定の中の不安定」として
時とともに推移する循環を生み出すエネルギー源となり、
一段上の秩序に進むための役割を果たしています。

悪を排し善のみを求め、美を追求し醜を駆逐する、
そうやって理想を追い求めるのではなく、
善悪、美醜すべてを併せ持ち、包含し、
その上で生命という最も偉大なシステムを進化発展させているこの時空は、
この成り立ちそのものがこの上ない愛の極致であると感じています。

その愛とは、生命とは何なのか、
その根底にはどのような秩序だった法則性があるのか、
そのことを知りたい、感じたい、そしてそれを多くの人に伝えていきたい、
そのこと願い、この三十年間活動を続けてきました。


すべてのものの根底を貫く生命(愛)の法則は、
その形はシンプルであっても、どんなものにも通じ、応用が効くものです。
これは樹木でいえば大地の養分を吸い取る根っこであり、
枝葉を支える太い幹に相当します。

世界各地には様々な思想や宗教がありますが、
それらすべてはこの根っこや幹の先に生えた枝葉であるとも言えます。

この広い地球上の様々な時代、地域、民族、
それらによって人々の生き方、考え方は大きく異なり、
そういった人たちそれぞれに合うように無数とも言える思想や宗教が生まれました。

すべての根底を貫く根っこであり幹である生命法則、
四方八方に勢いよく茂った枝葉である思想や宗教、
そのどちらがよくてどちらが悪いということはありません。
どちらが欠けても樹木としての生命を保つことができません。

ただ今が時代の大転換期であるということを考えたなら、
今は樹木で言えば葉っぱが紅葉、落葉し、
次の新しい葉っぱに次代の生命を継承していく時期であり、
枯れゆく葉っぱに大きな執着を持つことは適切ではありません。

今こそ根底である根っこや幹に力を蓄え、
新たなる生命を生み出していく時なのです。


日本人は無宗教であるという批判をよく耳にしますが、
これは日本人に信仰心が欠けるという意味ではありません。
肥沃な大地に育ち、自然環境すべてに対して畏敬の念を感じている私たちは、
特定の宗教を必要としなくても自然の中に八百万の神を見い出し、
日常生活の中で自然な動作として手を合わせることができる
素晴らしい文化、生活様式を持っているのです。

これは枝葉である宗教の根底にある自然観を
日本人が身に付けているということであり、
世界に誇れる日本民族の文化です。

そしてこの日本人の持つ自然観、生命観は、
今の時代、人類全体が最も必要としている大切なもののひとつです。


けれど残念ながら、この素晴らしい日本文化が今崩れようとしています。
先の「誕生日に思う」の中で国を愛することの大切さを書いたところ、
何人かの方から賛同のメッセージをいただきました。
きっとこの危機感は、多くの人が感じていることだと思います。

社会的なことに関しては考え方は人それぞれです。
それを強要するつもりはありません。

ただその考え方を生み出した根底に誤りがある場合は、
その根底から見つめ直していかなければなりません。

ひとつの物事に全員が同じ考え方を持つということは絶対にあり得ません。
それは物理の世界の「観測者効果」でも明かです。
人は誰しも大なり小なり偏向して物事を見つめているものです。
本当に賢い人とは、その偏向具合を自覚し、
それを正していこうとする人です。


私は超理想主義者です。
人類が今の自然環境の破壊の上に築いた物質文明、
武力の均衡の上に成り立つ各国間の平和という形を維持したままでは、
人類は今後数十年以内に地球上から滅び去ることになるだろうと考えています。

だからと言って、自国の被虐史観に基づく左翼的平和思想が
人々を救うとも考えていません。
誤った認識に基づく考え方は、
不安定な基礎の上に立てられた砂上の楼閣、机上の空論のようなものであり、
近いうちに必ず崩れ去る時を迎えます。

まずは正しい歴史認識を持つことがその第一歩です。
マスコミの偏向した報道ではなく、
是非とも自らの目でその事実を検証してください。

偏向したマスコミ報道の一例です。
  <【画像】 週刊朝日の表紙がひどいと話題に - ライブドアブログ>





最初これを見た時には意図的に加工されたものかと思ったのですが、
週刊朝日のホームページを見て、この表紙の画像は実際のものだと知りました。

こちらは日刊ゲンダイです。





こちらは世界フィギュア選手権で、2007年安藤美姫選手、
2008、2010年に浅田真央選手が優勝した際には
表彰式、日本の国旗掲揚、国歌斉唱の部分をカットし、
2009年韓国のキム・ヨナ選手が優勝した際は、
韓国国歌斉唱を含めた表彰式すべてのシーンをノーカットで放送したフジテレビの
浅田真央選手へのインタビュー場面のワンカットです。
  <2011年のフジテレビ騒動 - Wikipedia>



何を意図してこのような転倒シーンのパネルをカメラの前に置いたのでしょうか。


インターネットの普及により、
もうマスコミが意図的に民意を操作することができなくなりました。

人がどの様な思想信条を持とうが自由です。
けれどそれが誤った事実に基づくものであったり、
悪意によって誘導されたものであるならば、それは正していかなければなりません。


人間は誰しも自分が一番可愛く、愛おしいものです。
その自分を深く愛することができなければ、
他人を愛することはできません。

それは国であっても同じことです。
自分の暮らす日本という国を愛せなければ、
他国の人を愛し、他国との友好関係を築いていくことはできません。

国を愛することは軍国主義、侵略主義につながるといった考え方もありますが、
日本の持つ万物の恵みに感謝を捧げる文化は、
すべての人やものがともに栄えることのできる文化です。

最近は韓国や中国との関係が怪しくなってきていますが、
この身近な広島で暮らす韓国や中国の人たちが、
このことによって日本人から迫害を受けたという話を聞いたことがありません。
これが日本人の持つ素晴らしい美徳です。
このことに私たちはもっと誇りを持つべきです。

日本人の持つ共生思想は、エゴを越えた共生文化です。


今日ネットで目にした文章です。
志の原点は大切です。

以前、大手の木材・製紙会社の社長にコンサルティングする機会がありました。<中略>私が彼に会ったときの彼の唯一の目標は、十分な収入を得た上で引退することでした。<中略>
(コンサルティングを経て)彼は子供時代、両親があまりお金を持っていなかったことを思い出しました。彼の家庭にとって紙は特別なもので、めったに手に入るものではなかったのです。ある日、両親が大量の紙を買ってきてくれたので、彼は初めて自由に絵を書くことができました。
それは彼にとって非常に特別な一日でした。彼はとても感激して、将来大人になったら世界中の誰もが十分な紙を持てるようにしようと決意したのです。
子供の頃の使命を再発見したこの60歳の男性は、取り乱して泣きだしました。子供の頃の経験が彼の人生に深く影響したことを思い出したからですね。彼は、絵を描くための十分な紙が欲しいという子供の頃の夢と再びつながりました。彼がなぜ紙を販売するのか?その目的と再びつながったのです。
私は彼に言いました。「本当の自分に戻りましょう。あなたの子供の頃の話を人々に語ってはどうですか?その話を使って新しいキャンペーンを初めてはどうですか?そして、この国に根ざしたブランドイメージの製品を作って、それを買うことで自国を誇りに思えるようにするのです。」
私たちは、そのプランのすべてを実行しました。すると数ヶ月のうちに、会社の業績は好転しました。彼はビジョンを取り戻し、やる気を取り戻したのです。

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2012.12.19 Wednesday  
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