植物さん<2>
植物の超能力研究家 三上晃先生が亡くなられてもうすぐ一年が経とうとしています。
今でも三上先生のことは、私の周りではよく話題になり、
三上先生の素晴らしいご研究とお人柄が、
多くの人の心の中でしっかりと息づいていることを感じています。

そしてこのホームページにも三上先生のお名前をキーワードに
飛んできてくださる方がコンスタントにおられ、
三上先生が亡くなられた今も三上先生にご関心を持たれている方が多いことに
驚きと喜びを覚えます。

三上先生のことは、これまでいくつかのページでご紹介してきましたが、
今日もここに思いつくまま先生との思い出を書かせていただきます。

    これらをお読みでない方は、まずこちらからどうぞ。
        <適合薬草> <植物さん>


三上先生は長らく広島市内の定時制高校で英語の教員をされていました。
元々大学(拓殖大学)では中国語を勉強され、
太平洋戦争当時は中国のたしか満州の方に行かれていたそうです。

若い頃は陸上の選手として活躍し、はじめは短距離走の選手として、
後に長距離走に転向し、箱根駅伝も走らました。

教員に成り立ての頃は、昼は山に入り木の手入れをし、夕方から馬にまたがり
学校に向かわれていたそうで、とにかく体力自慢だったようです。

ふたつの県立定時制高校で教鞭をとられた後、
定年を迎えられる直前の数年間、
広島県立廿日市養護学校の校長先生として、
それまでとは全く畑違いの障害児教育に携わられました。

「そこでいろんなのことを学んだお陰で植物さんとの交流ができたんですよ」
三上先生は常々そう語っておられました。

「彼らは心がきれいです。大人の本心を瞬間的に見抜く力を持っているんですよね」
純粋な心を持った子供たちと接したことで、
人間の知識ではなく、その奥に秘められた偉大なる知恵、
どんな人やモノにもその底辺に共通して流れている英知といったものに
心開かれていかれたのではないかと思います。

こんなエピソードもよく語ってくださいました。
ある時学校の廊下でウンチをもらした子供がいました。
すると若いトレーナーを着た教員の方がすぐに飛んでこられ、
その排泄物を両手ですくい取るようにして処理されたのだそうです。
それを見た三上先生がその教員の方に「ご立派ですね」と声をかけたところ、
その教員の方は、
「校長先生、養護学校の教員をしようと思ったら、
 このぐらいのことは当たり前にできなければいけないんですよ」
と答えられ、三上先生は思わずその方に向かって手を合わされたのだそうです。

三上先生のご研究は、この先生のお人柄があればこそのものです。
先生の自然な生き方、優しさ、柔軟な思考、
物欲や執着を離れて研究に取り組むことができる真摯な姿勢、
これらがあって、もの言わぬ植物さんと心通わすことができたのだと思います。

植物さんは動物と違い、動くことも話すこともできません。
その分植物さんは土の中の根っこや葉っぱを通し、
他の植物、宇宙全体と交流する能力を与えられたのだそうです。

三上先生は、その植物さんたちに対する尊敬と慈しみの思いを常に心に持っておられました。


私の大好きな坪田愛華ちゃんの「地球の秘密」をプレゼントしたことがあります。

地球の秘密
地球の秘密
坪田 愛華, 坪田 揚子

三上先生はこの本を読んでとても感激され、
すぐに愛華ちゃんのご両親に手紙を書かれていました。

「この本に書かれているメッセージと、私の本の内容はまったく同じです」

若い人、お年寄り、偉い人にも、そうでない人にも、また植物さんにも地球にも、
すべての人やものと平等に接し、愛を注いでくださる三上先生、
そこが三上先生の最も偉大なところです。


三上先生の発明された植物センサーLBSの地中探査能力は偉大なものです。
植物さんは地中に深く、広く根を下ろし、お互い情報ネットワークとして交流しています。
けれども研究当初は、根が方々に伸びている分だけ、地中の様子をピンポイントで調べる
ことが難しいらしくご苦労されていましたが、少しずつ研究が進み、
かなり正確に地下の埋蔵物、金属、温泉等が分かるようになってこられました。

こんなすごい機械、凡人が手にしたらどうなっていたことでしょう。
欲を出せばいくらでもお金儲けに利用することが可能です。
だからこそ三上先生のような無欲な方を、天が、植物さんがお選びになられたのでしょう。

政治家、企業家、警察関係、いろんな方がいろんなことを調べてもらうため、
三上先生の元を訪ねてこられました。

ある時は、北朝鮮から韓国に向けて掘られているトンネルを調べて欲しいという
依頼があったのだそうです。
その時は身の危険を感じお断りになり、それ以来研究室の机の引き出しには
小さなナイフを入れているとのことでした。

研究の進んだ晩年は、
「もうこれからは研究室には誰も入れないいことにしました」
と宣言しておられましたが、そうは言っても機嫌のいい時などは要望があると、
「あ〜、いいですよ〜」と喜んで招き入れておられましたので、
ちょっと悪く言えば優柔不断なのですが、私はこの『植物流』の柔軟さがとても好きで、
このしなやかな考え方があればこそ、
多くの人たちや植物さんから愛されたのだと考えています。

ちなみに研究室(日本相対磁波研究所)は、
大きくて立派な旧家であるご自宅二階の一室にあります。


私は三上先生からとても多くのことを学ばせていただきました。

三上先生はとてつもない偉人といった雰囲気はまったくありません。
本当にただ普通の人、田舎のお年寄りといった感じでした。

三上先生はご自身の生き方、全身を通して、
偉大なる植物さん、宇宙の英知と交流するには、
ただ素直に、自然に生きていればいいんだよということを語ってくださったのだと思います。

私はこれまで縁あって、数多くの超能力者、精神世界のリーダーと呼ばれる人たちと
身近に接してきましたが、
どんなすごい人と接しても、三上先生のことを思い浮かべると、
その方の本質がしっかりと見えてきます。

不思議なことがあまたある現代で、迷い、囚われることなく生きてこられたのは、
三上先生から『自然の本質』というものを学んできたお陰だと考えています。


三上先生の数々の研究成果はどれもエキセントリックなものばかりです。
三上先生の研究をとんでもない眉唾だと非難される方もおられます。

三上先生のお人柄、生き様をご存じない一部の方が、
その研究だけを見て誤解をされるのは無理のないことかもしれません。

例えばカメラで撮った写真をそのままパソコンのフロッピーディスクドライブに入れて
判定資料として使うなどということ、誰が思いつき、実行するでしょうか。

研究室の中はパソコンや各種センサー、様々な機械であふれています。
ですからそれを見た方はみなさん
三上先生はさぞ機械に強い理数系の能力に秀でた方だと思われるようですが、
実際の三上先生はまったくの機械オンチ、最初の基本設定を業者の方にやっていただいたら、
後はまったく感覚だけで配線を繋ぎ変えたりするそうですから、
本当にとらわれのない純粋な感覚人間なのです。

やはりインスピレーションが人並み外れて研ぎ澄まされているのでしょう、
一番最初に書かれた「植物は語る」という分厚い本は、
完全に無意識状態による自動書記によって書かれたとのことでした。

自動書記でわずか三日で書き上げてしまい、
その後は逆に、その乱雑に書かれた字を読み取り、清書するのに
一週間も日にちがかかったのだそうです。


LBSを使うと、地下に眠る埋蔵金の探査も容易です。
実際に有名な徳川の埋蔵金は場所を特定し、現地に足を運び、
現地で振り子を使っての確認もしておられました。

『徳川御用金』という文字反応がでる総額何兆円という小判や財宝、
日本国政府がいいことに使ってくれるのならば掘ってもいいと言ってくださり、
私も知り合いの政治家にこの話をもっていったのですが、
当然耳を貸してもらうことができず、今となっては夢の話です。

三上先生の研究が世に出て認められるには、
まだ少し時代が早すぎたのかも知れません。


こんな面白いエピソードもあります。

日本で埋蔵金探査の第一人者と呼ばれる八重野充弘氏
当時は埋蔵金探査のことは知らなかったのですが、
私はこの八重野さんと以前勤めていた会社の同期生なのです。
私は新卒、八重野さんは出版のスペシャリストとしての中途入社でした。

その会社を退職してだいぶ経ってからたまたまテレビで八重野さんの活躍を知り、
八重野さんに連絡を取り、三上先生のご紹介をしました。
その後いろいろとあり、八重野さんをリーダーとする埋蔵金探査の特番に
三上先生も参加することになり、テレビ取材班がレポーターのきたろうとともに
三上先生の研究室(ご自宅)にやって来ました。

テレビ放映当日、八重野さんを中心に霊能者、科学者、さまざまな技術を持った
専門家が埋蔵金を見つけるために知恵をしぼります。
ところがいつまで経っても三上先生が画面に出てきません。

後で分かったことですが、取材当日使っていたテレビカメラのノイズリダクションの
調子が悪く、全面にノイズが入り、とても放送で使えるものではなかったのだそうです。

そのことを知り、周りの人たちと
「まだ時代が早すぎるから、天からストップがかかったのかな」
と話したものです。

とは言え、たけしやさんま、和田アキ子等が出る
面白可笑しいバラエティー番組には時折出演されていましたけれども。


三上先生の研究は誰が引き継ぐのか、機械は今どうなっているのか、
いろんな人が心配して私に尋ねてくださいます。
しかし私はそのことについてまったく知りませんし、興味もありません。
また先生亡き後家に一人でいらっしゃる奥様にそのことを聞こうとも思いません。

私にとって三上先生の研究、研究成果は、あくまでも三上先生と一体のもの、
三上先生抜きでLBSという機械の存在は考えることができないのです。

今は本当にすごい時代です。
広い地球のどこか、三上先生と同じ様な素晴らしいお人柄の方がいて、
志をしっかりと持っておられるのであれば、
また同じ様な素晴らしい機械や研究成果が
その人のところに必ず与えられるものと信じています。

引き継ぐべきは研究や機械ではなく、三上先生のご遺志であり、
その生き様で示してくださった無言の愛のメッセージであると考えています。


三上先生のご本は、現在以下のものが Amazon で入手可能です。

  植物は警告する―バイオ・コンピュータの驚異 植物は警告する―バイオ・コンピュータの驚異

  植物の超能力―バイオ・リーフ・センサーの実験と応用 植物の超能力―バイオ・リーフ・センサーの実験と応用

  新版 木の葉のテレパシー―植物の遠隔写真感応現象 新版 木の葉のテレパシー―植物の遠隔写真感応現象

  絶対素粒子の稀薄の海―サザンカ博士との対話 絶対素粒子の稀薄の海―サザンカ博士との対話

  植物は語る―サザンカの愛に導かれて 植物は語る―サザンカの愛に導かれて

  森羅万象山茶花悉皆演義―あらゆるものをサザンカがすべてものがたる 森羅万象山茶花悉皆演義―あらゆるものをサザンカがすべてものがたる

2005.07.04 Monday



ひとつ前へ ホームへ メニューへ 次へ