企業活動の根底にあるもの
企業活動の根底にあるもの、
木でいえば根っこに当たるものとは何でしょうか。

それはその企業を作り上げてきた創業者の思いであり、企業理念です。

根っこは普段は土の中にあり、目に見えることはありません。
しかし大地にしっかりと根を張った根っこがあってはじめて太い幹を支えることができます。

根っこを企業理念とするならば、幹に当たるものは事業計画です。
そしてそれらに基づく日々の企業活動が枝であり葉っぱとなって、
水や空気、太陽の光、土の養分等の外部からの恵みを受けながら
企業は生命を維持し、実りを結ぶことができるのです。

しかし残念なことに、日本のほとんどの企業ではこの企業理念を
日常の業務にまで反映させることなく、
ただのお題目のようにしてしまっているのが現状です。

立派な文言で作り上げられた文章を、きれいな色紙に書き、額に飾り、
社長室や応接間に飾ってただそれだけとなってしまっていることがほとんどです。

またさまざまな場所で提示され、日々唱和されているとしても、具体性のない
『○○○(会社名)は、△△業を通して、広く地域社会の発展に貢献します』
のようなものだとしたら、
それを唱えることにどれだけの意味があるのでしょうか。


日常の業務や事業計画が、企業理念のどの部分に基づき作られ、行われているのかを
説明することができるでしょうか。

新入社員、あるいはベテランの社員でも、
企業理念を通して、日常の企業活動、企業文化をどれだけ語ることができるでしょうか。

外部からその企業を見た時に、
企業理念がどのようなものか想像することができるでしょうか。


この三つの問いかけをすることで、
その企業の企業理念がどれだけ生きた価値あるものかを判断することができます。

企業の経営姿勢、方針、長期的ビジョンを示したものが企業理念、
そしてそれを具体的数値、行動目標に落とし込んだものが事業計画です。

企業理念は決して単なるお題目に終わるものではなく、
その企業の具体的な方向付けをする指針となるべきものであり、
また企業理念の価値は、その企業理念本体だけにあるのではなく、
それを日々の企業活動の中で活かしていく関わりの中にこそ見いだすべきものなのです。



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