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マンガでわかる お客様が感動するサービス
マンガでわかる お客様が感動するサービス
馬渕 哲, 南条 恵
お客様と従業員の方たちの心温まる感動の接客事例集、
旅館、飲食店、銀行、交通機関等さまざまなサービス業の現場での
５０あまりのエピソードが楽しい漫画とともに紹介されています。
旅先の旅館での帰り際、車が見えなくなってもいつまでも
手を振り続けてくれた旅館の従業員の方たち、
スーパーで購入前の食料品を誤って落としてしまい、
それを代金も受け取らず笑顔で片付けてくれた店員さん、
予約していた商品が時間に間に合わなかった時、
丁寧なお詫びの言葉とともにたくさんのサービスをしてくださり、
後日お詫び状まで送ってくれたお惣菜屋の販売員さん、
数々の温かい感動のサービスに、読んでいるだけで胸の中に
ジワーッと幸せな気持ちがあふれてきます。
本屋で何気なくこの本を立ち読みし、
内容の面白さ、心地良さに思わず衝動買いしてしまいました。
すべてのエピソードに各１ページの漫画がついていて、
文章も平易でとても読みやすいものです。
本来はサービス業の方たちが勉強のために読むものなのかもしれませんが、
どの様な方が読んでも心に直接訴えてくるものがあると思います。
ギスギスしマニュアル化された世の中だからこそ、
こういった心の清涼剤のような本は価値があります。
私たちはお店や様々な場所でお金を払い、
モノやサービスだけを買っているのではなく、
目に見えない心遣い、感動といったものに大きな価値や喜びを見出しているのだ
ということが、この本を読んで強く感じることができます。
これは商売だけではなく、生きるための基本のひとつかもしれません。
歴史の年号や英単語、数式などの無機的な知識ばかりを詰め込む
現代の学校教育の中に、
実際にお客様と接するサービス業の現場での実習を研修として取り入れ、
この本にあるような「人と人との形としての心の交流のあり方」を
学ぶプログラムがあればさぞ「生きた教育」になるだろうに・・・
などということを考えたりもしました。
そういえばお役所の職員や学校の先生たちが、
小売の現場で販売員体験を研修の一環としてしているというニュースを
何度か目にしたことがあります。
とてもいいことですね。
実際にお金やモノ、サービスが動く社会の現場だからこそシビアであり、
学び、気付けることが数多くあります。
そしてその分そこから得られる感動も大きいのでしょう。
感動のサービス、日常生活すべてに応用がききそうです。
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