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言語と宗教


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コスモニケタン日印友好学園のあるカルナータカ州の公用語はカンナダ語で、
Wikipediaによると、カンナダ語を母語とする人は3500万人、
インド国内での話者数順位は第八位、
インド22の指定言語のひとつとして定められています。

学校ではカンナダ語とともに、
インドの公的共通語であるヒンディー語と英語も学んでいます。


カンナダ語やヒンディー語についてはよく分かりませんが、
ハイスクール10年生(日本の高校一年生に相当)の英語教科書を見ると、
日本の高校3年生のものよりもレベルが高いように思われます。

コスモニケタンのある町ビジャプールは、
数百年前にイスラム王朝が栄えたところで、
ゴルゴンバース等立派な史跡が町の中心部に点在しています。


今も町の中心部はイスラム教徒が8割を占め、
コスモニケタン近隣のブルナープル、マドバーミー二つの村も、
イスラム教徒が約20%とインドの平均13%よりも高くなっています。

けれどコスモニケタンに通ってくる子どもたちはほとんどがヒンズー教徒で、
イスラム教徒は全体四百数十名のうちわずか十名ほどしかいません。

その理由は、イスラム教徒は日常生活で、
カンナダ語ではないウルドゥー語を使っているからです。

インドとパキスタンは、ヒンズー教とイスラム教との宗教対立により分離独立し、
今も危険な関係であることはよく知られていますが、
そのイスラム教が国教であるパキスタンの公用語がウルドゥー語です。

マドバーミー村には公立のプライマリースクールが二つありますが、
ひとつがカンナダ語で授業を行うカンナダ・ミディアム、
もうひとつがイスラム教徒が通い、
ウルドゥー語で授業を行うウルドゥー・ミディアムです。

ひとつの小さな村に異なる言語を使う人たちが混在して暮らすということは、
ほぼ単一民族、単一言語の日本人からはまったく想像しがたいことですが、
これが他民族・多言語国家インドの現実です。



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