悠久の大地 我が心のインド
ヨガナンダ > 我が心のインドインドの旅2014 > 2月12日 トリチー

2月12日 トリチー


ヨガナンダのホームページ

我が心のインド




メールをお待ちしています

今朝は早くから荷物をまとめ、ゴミに火を付け燃やしました。
チェンナイのホームの子どもたちからはいろんなことを学び、
ここでいったん終業式をする気分です。



このところ喉の調子がよくありません。
連日蚊に悩まされ、不規則で短い睡眠時間、
子どもたちと遊ぶことによる過労、様々な要因から風邪の前兆が現れてきました。

けれどここインドでは、
その体調不良に抗うような力が強烈に体の底から湧いてくるのを感じます。
それはインドの大自然、力みなぎる食事、そして子どもたちの明るい笑顔からくるもので、
体の不調が症状として表に出ても、疲れることなく体が動くから不思議です。


朝餉の支度をするキッチンに行くと心落ち着きます。
いつ行っても明るい笑顔で迎えてくださったキッチンスタッフの方たちには感謝します。





ラジから “ウオーター” を見に行こうと誘われ、
徒歩でホームの門を出て十分ほど歩き、
ホームの中の井戸とは別に水を供給するために作られた井戸を見せてもらいました。
ホームの周りはのどかな田園風景です。





水をくみ上げるポンプはディーゼルと電気の併用です。
十年前に作られたとのことですが、
上水道の普及していないインドの田舎で井戸は貴重です。



井戸からの帰り道に見た朝焼けです。
大地とともに暮らすインドでは、日本以上に朝焼けが美しく感じられます。



これは牛の糞ですね。
サニーと言って乾燥させて燃料に使うのです。



ホームに戻ると朝7時からの礼拝が終わり、
子どもたちが掃除をしています。

大きな子はストロークが長く、ほうきで描くパターンも大きいのです。



地面はきれいに掃かれたはいますが、
落ち葉が完全に取り除かれているかというとそうではありません。
ところどころに残った小さな葉っぱが目に付きます。



子どもたちはまずは最後まですべて掃き切り、その後でまとめて落ち葉を拾います。
場所によってはかなりの落ち葉が集まるので、
途中で少しずつ拾いながら掃いた方がいいのにとも思うのですが、
それがひとつの様式になっているようです。

掃除は効率を求めるのではなく、
きれいに掃き清めるというところに意義があるのではないか、
子どもたちの真摯に掃除する姿を見ていてそう感じました。

自然は清濁併せ持った混沌とした世界で、
完璧に白黒を付けることはできません。
落ち葉は時が経てば自然と降り積もってくるものであり、
そこに完璧さを求めるのは不自然で、
キレイに掃き清められたほうきの描くパターンとともに、
ほんの少しの落ち葉が残っている方がより自然で美しく感じられます。

きれいに掃除をする子どもたちではありますが、
お菓子の袋などは、インド人の習慣に従い、そこらじゅうに投げ捨ててしまいます。
バスで食べた菓子袋はすべて窓から捨て、
ホームで食べたものも必ずその場に捨ててしまいます。

これはたぶんインド人の持つ “すべてのものは自然に還る”
という古来からの考え方から来ているのではないかと思われます。
けれど残念ながら、ビニールなどの石油化学製品は、
そう簡単に自然に戻ってはくれません。
インド人はこのことを少し考えるべきではないでしょうか。


他のインド人たちの例に漏れず、写真を渡すと大喜びしてくれる
スペンドラムの写真を何枚か撮りました。
それらの写真は、再びチェンナイに戻った来た時に渡す予定です。



彼の田舎はインド最南端カニャクマリにあり、
そこに暮らすお母さんに写真を見せると喜んでくれるだろうと、
なんとも大げさに感謝してくれます。 ^^☆

プリント代たった十円の写真ですが、
喜んでもらえて本当にありがたいことです。

何人かの子どもたちからは、
撮った写真をプリントして欲しいと何度も頼まれました。
写真をプリントすることは簡単ですが、
子どもたちに対して不平等な扱いをすることはてきず、
どうしてもイエスと言うことができませんでした。
そのことが心痛みます。
けど写真のデータはいつまでもきちんと保管しているからね♪

日によって違うのですが、
最近は子どもたちが靴と靴下を履くようになりました。



ホームの土の上を歩く時は裸足かサンダル、
土埃のたくさん入っているホームのコテージの中は裸足で歩くので、
子どもたちの足の裏はいつも汚れています。
ですから靴下を履く前に、こうして足を水洗いするのです。



六年前に初めてホームに来た時は、
子どもたちは全員裸足で学校に通っていました。
インドも進化しているということなのでしょうが、
少し残念な気がします。



可愛いチェンナイの子どもたちとも今日でいったんお別れです。
子どもたちからは “寂しい” とか “日本に帰るな” とか、
いろんな言葉をかけてもらいます。
ホームでの日々がこの上なく楽しかっただけに、
別れの寂しさもひとしおです。



一時的にお別れだから、しっかり写真を撮っておこうね♪



バスは11時出発なので、今朝もいつものように子どもたちの送迎バスに乗り込みました。
バ〜イ♪ また会おうね♪



顔に白く塗られたのは何かのおまじないじゃないですよ。
ただいつも顔に塗るパウダーを面白く塗っただけです。 ^^☆



じゃあね〜♪ しっかり真面目に勉強するんだよ♪



子どもたちを学校に送り再びホームに戻った後、
荷物を運び、またすぐに車に乗り込みました。

これは子どもたちと学校に行く行き帰りに必ず見るサーカス小屋です。
ずっと準備状態ですが、近いうちに開催するのでしょう。
宣伝カーもたまに走っています。
なかなか写真を撮る機会がなかったので、
今日車を少し駐めて撮らせてもらいました。



以前も来たことのあるSRM(エッサーラム)という学校やバス会社も運営している
専用のバス停でバスを待ちます。
下の二枚はそこでスレッシュが撮ったものです。





大型の予約制バスに乗ってトリチーに向かいます。
トリチーまでは約5時間です。



座席はかなりリクライニングできる快適なものです。
車中ではずっと映画がかかっていました。



出発して一時間、お昼になったのでランチ休憩です。
トイレは使用料3ルピー、約5円、
入る前にお金を払ったのに、なぜかオレンジ色のサリーを着た受付のおばさんから、
勘違いして出た後も再度請求されました。



ランチは単一メニュー、どこに行ってもこんな感じで、
ご飯とその上にかけるいろんなものがセットになって出てきます。
ご飯や上にかける主要なものはお代わりができ、70ルピー、100円ちょっとです。





休憩を含めてちょうど5時間ほどでトリチーに着きました。
ホームのある村に下車することになっていたのですが、
下ろされたのはなぜか隣村でした。

例によって写真を撮ってくれと、いろんな人が集まってきます♪
何枚もこんな写真を撮りました。



トリチーのホームのオーナー クマールに電話をかけたかったのですが、
公衆電話がなかったので、下の写真左側の仕立屋のおじさんに電話を借りました。
お金はいらないと言っていましたが、無理に10ルピー受け取ってもらいました。



しばらくしてクマールが
昨年マーケットを案内してくれたサントスとともに車で来てくれました。

サントスを部屋に招き入れ、iPadで昨年撮った写真を見せています。
サントスはコンピューター技術を学ぶ大学生、二十歳です。



4時半頃になると子どもたちがホームに戻ってきました。
昨年撮った写真を見せると一瞬で再び打ち解けます。
写真や動画の威力は絶大です。 (^o^)v



わ〜い♪ 今年もまたたくさん写真を撮ってね♪



女の子たちが洗濯しています。
トリチーとカニャクマリのホームでは、少しタイムスケジュールが異なるようです。



子どもたちが使っている石けんや歯磨き道具、色がキレイですね♪



ティッフィン、おやつの時間です。
トリチーのホームにはスタッフの子どもさんで、
ちっちゃな未就学児の子が何人かいます。



みんながiPad の写真や動画に見入っています。



トリチーは子どもの数が二百人ちょっと、三カ所のホームの中では最も多く、
遊び場も広大で、男の子のエリアと女の子のエリアが分かれています。



昨年同様、子どもたちがたくさん引っ付いてきて大名行列みたいになりました。 (;^_^A





チェンナイとトリチーのホームでは、子どもたちの雰囲気が少し違います。
言葉で表現するのは難しいですが、
チェンナイは周りがデコボコ道の田舎にあり、
トリチーは広い平原、ホームの目の前が大きなバイパスが通っています。
施設もトリチーの方が新しくてしゃれた感じで、
その環境の違いが子どもたちに現れているようです。
どちらの子もすっごく明るく元気なことには変わりあれませんけどね♪



さすがにキッチンも広いのです。



遊び場の奥の方ではゴミを燃やしています。



みんな仲良しで楽しそうだね。 ^^☆



夜の礼拝では、クマールがみんなに日本からの珍客を紹介してくれました。
東京でいろんなところに連れて行ってもらって世話になった、
みたいなことを話しているようです。
そして要望として、毎朝・夕の食事は子どもたちとコテージでしたいとお願いしていたので、
そのことも話してくれました。

礼拝の後は学習時間、
ここは夜の礼拝の時間がチェンナイよりも30分遅いので、
学習が始まるのもその分遅くなり、
6時50分頃から8時半まで、
子どもたちにはこの程度が適当かと思います。

子どもたちが床に座っておとなしく勉強しています。



大きな子どもたちは椅子に座っています。



この雰囲気を壊してはいけないと思い、
最初はおとなしくしていたのですが、
一人の子に折り鶴を作ったのがキッカケで、
大折り鶴教室になりました。
ホント、みんなコックー(折り紙)が大好きです。 ^^☆



最初にひとつ折り鶴を作ったら、
みんながその課程をじっと見守り、
完成したと同時に「スーパル♪(すごい)」の声が一斉に上がり、
全員から拍手喝采を浴びました。
ヾ(´ー`)ノ 。・:*:・゜'★,。・:*:・゜'

その折り鶴はハウスマザーが子どもを差し置いてゲットし、
満面に笑みを浮かべておられます。
こんなここと日本では考えられません。
こんな風に喜んでくれることこそ最高の “おもてなし” です。
ここにいたら誰でも心が純化されますよ♪

食事の前のお祈りです。



私もコックー作ってもらっちゃった♪



コックーをゲットできたお礼でしょうか?
ご飯を食べさせてくださいました。 (^◇^;)



楽しくて美味しい食事をありがとう♪
こんなに美味しくご飯が食べられて最高の幸せです。 (^o^)v




9時前にクマールの自宅に戻ると、
秘蔵(?)のビールを振る舞ってくれました。
650ML、100ルピー、160円強、
アルコール度数8%とストロングタイプのビールです。



アルコールを摂るのは二週間ぶりですが、
その間それほどお酒が飲みたいとは思いませんでした。
これだけ満ち足りた日々を過ごしているのですから当然でしょう。

ここトリチーのホームもまさに天国です。



ひとつ前へ ヨガナンダ インドの旅2010 次へ
Link Free
Copyright 2008 Sakai Nobuo All right reserved.