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ここ南インドは日中も汗ばむことなく半袖シャツで一日過ごすことができ、
とても快適な気候です。
けれど日本はものすごく寒いようですね、
ネットが通じない環境にしばらくいて、
日本のことはまったく分からないのですが、
今朝のタミル語の新聞二紙には、
日本に強烈な寒波が襲い、死者二名、怪我人90名、
全国各地の飛行場が閉鎖されたり減便していると写真付きで報じています。
もちろんタミル語は読むことができませんが、
スレッシュやジーナがそのことを教えてくれました。
ここ南インドは楽園過ぎて申し訳ない気分です。
新聞にはいろんな広告が折り込まれていて、
日本との物価の違いが興味深いところです。
トマトが1キロ約8円!10キロ買っても80円です!
これで最近トマトが値上がりしたと嘆いているのですから ・・・ 。
けれど中には日本よりも高いものが、
トイレットペーパーは普通の人は使わない贅沢品で、
日本のものより品質が低くても二つで160円です。
今日も新しい一日の始まりです。
子どもたちがコテージから洗濯物と石けんを入れたバケツを持って外に出てきました。
各自の歯ブラシにティーチャーが歯磨き粉を付けてくれるのですが、
歯ブラシを持っていない子は指で直接磨きます。
腰に巻かれた紐はゴビナーと呼ばれるヒンズー教徒である証です。
ゴビナーを巻くのは男の子で、赤いものと黒いものの二種類があります。
この子は肩甲骨を浮き上がらせることができるのが自慢です。 ^^☆
全身石けんまみれになっちゃったりするのです。
シャンプーは使い切りのパッケージを仲間同士で分けて使います。
ラジからはすぐに写真を撮れとリクエストが入ります。
今日もキチンとしたシャツできめています。
右端のアナマーレイが砂鉄の付いた磁石を持っていたので、
手持ちの小さなビニール袋を渡し、一緒に砂鉄取りをしました。
インドの土にも日本と同様砂鉄が含まれています。
朝の礼拝の時間です。
聖書や祈りの言葉が書かれたノートは、
自分のものを持っている子もいれば一緒に見る子もいます。
またまったく見ないでただ唱えているだけの子もいて各自各様です。
ブラザー用にと前に座った子がこんなノートを渡してくれました。
英語で聖なる言葉が書かれています。
昨日はランチを二回食べ、その代わり夕食をまともに食べなかったので、
朝からお腹がとてもすいていました。
それを気遣って、ブラザー用にと一人分の朝食を先にキッチンから持ってきてくれました。
今朝のメニューはイドゥリーです。 ホント、至れり尽くせりなんです。 (^o^)v
食器は各自で洗いますが、
こんな風に石けんを付け、椰子殻の繊維で磨く子もいるのです。
今日は日曜日ですが、町の教会に行くスレッシュ一家とは離れ、
子どもたちとともにホームの礼拝堂のお祈りに参加しました。
二時間弱、ウシャマーの導きで、祈りの時が続きます。
これってクリスマスツリーなんだよ♪
木の後ろにある建物が泊まらせてもらっているゲストハウスです。
ラジから自分の部屋に来いと手招きされ、
行ってみると、新しいシャツをプレゼントしてくれました。 ^^☆
いつも写真とかお菓子をあげるのでそのお礼なんでしょう。
部屋にはサンタクロースかな、こんな被り物もあるのです。
ナタのような大きな刀もあり、こんなポーズをとらされました。
日曜日は大掃除もする日でもあります。
水槽の中は落ち葉や泥が取り除かれ、ピッカピッカになりました♪
この子たちはキッチンの掃除をお手伝いしていたのかな?
掃除は女の子の方が真面目です。
遊び場(プレイグラウンド)では男の子たちがクリケットをしています。
クリケットはインドの国民的スポーツです。
今日は第二日曜日、月に一度、ホームに子どもを預けている親御さんたちが
子どもたちとの面会に来る日です。
ホームの入り口付近に椅子を置き、そこでウシャマーが来た人たちを名簿でチェックします。
子ども、親御さんの名前、入退出時間等を書き込みます。
そうしている間も、子どもたちは自由時間を満喫しています。
ほら、ダンスが上手でしょ♪
アンシモールとアスウィンは、ホームスタッフの両親とともに、
ホームで生活しています。
正午前後から、少しずつ親御さんたちがホームに来られるようになりました。
子どもたちと一緒に持参のお弁当を開き、ランチタイムを楽しんでおられます。
親御さんが来る子どももあれば来ない子もあり、
親御さんと会っていつものように明るく振る舞う子もあれば、
恥ずかしそうにする子もいて、子どもたちの心情は複雑で、
とてもそれを推し量ることはできません。
自分はただその子どもたちの様子を見て、
子どもたちに請われるまま、一緒に遊び、一緒にホームの中を歩き、
子どもたちが満足するよう、ただともに時を過ごすだけです。
シンドゥー、セルヴィー姉妹の両親とお兄さんがホームに来られました。
この姉妹はいつもにこやかで爽やかです。
ラッティカラメリーの親御さんは今日はホームに来ることはありません。
そのことを寂しく感じているのか、
なるべく家族の人たちが集っている場所から引き離すかのように手を引っ張り、
いろんなところに連れ回そうとします。
これは彼女のいるコテージの名簿です。
彼女の所属するBグループは、担当するティーチャーがいないので、
ウシャマーの担当するHグループといつも生活をともにしています。
これはキャノンボールというゲームです。
1時前頃になると、親御さんたちの数も増えてきました。
まだ酷暑という暑さではないので、木陰で食事をすると心地いい感じです。
楽しそうな家族との姿を写真撮らせてもらいました。
プーニマとお母さん。
ダーレッシュミーもお母さんが来られました。
子どもらしくて元気で可愛いキリタンは、おじいさんが来ています。
カストゥーリーとお母さん、彼女は元々ムンバイの出身らしく、
ヒンズー語も学んでいます。
チャンドラー、パーメッシュリー姉妹はご両親が見えられました。
ハーディラッシュミー、ちっちゃい子はお姉さんの娘さんだったかな?
手招きしていただいたので、楽しく語らっておられる場におじゃまして、
いろんなお菓子をご馳走になりました。
なるべく明るく楽しい場の雰囲気を壊さないよう、
地のまま “変な外人” という感じで振る舞いました。
みんな異国の日本人の行動や好みには興味津々なので助かります。
ホームの門の前には親御さんたちのたくさんのバイクが並んでいます。
他には自転車やオート(三輪タクシー)、徒歩で来られる方もあるようです。
再びBグループのコテージに行きました。
子どもたちのキチンと整理された荷物にはいつも感心させられます。
これはプーニマの荷物、お菓子も必ず入っているのが子どもらしいところです。
ラッティカラメリーから、きれいな服を着ているところを写真に撮って欲しいと頼まれました。
可愛い彼女に頼まれるとなかなか断り切れません。 (;^_^A
これはだれの妹さんだったかな?
肌の白い人間を見るのは初めてなのでしょう、
自分の顔を見ただけで泣き出してしまいます。
それを二ティアが抱いてあやしているところです。
まるでお母さんに抱っこされているみたいですね。
左はギータ、真ん中は訪ねてきたギータの弟です。
左はアナマレイ、今日はアナマレイの姉で二ティアの妹のダッチャニが、
お母さんと一緒に来る予定だったのですが、
どんな理由か急に来られなくなりました。
あの明るく人なつっこく、誰よりも愛らしいダッチャニと会えないのはとても残念です。
次の機会ということなのでしょう。
その縁の流れを受け入れます。
これは昨年撮ったダッチャニの写真です。
この頃はマンゴーがよく熟れている時期でした。
写真後列真ん中は、昨年ホームを卒業していった18歳の女の子です。
彼女はお母さん、弟とともに今日ホームを訪ね、
弟が今日からホームに入ることになっていたのですが、
その子がホームに入ることを拒み、大声で暴れ、泣き叫び、
他の子どもたちで手足を持って運んだりして大騒動になりました。
女の子たちもみなコテージの前に集まってその様子を見守っていましたが、
子どもたちはどんな思いでそれを見ていたのでしょう。
結局その子があまりにも嫌がるので、
村に帰されたそうですが、
とてもシリアスな一面を見ました。
ホームでの子どもたちはみな一様に楽しそうに振る舞っていますが、
とても厳しい時間やルールに基づいた生活であり、
まだ幼い彼らにとって、親元から離れた子ども同士の暮らしが
いかに大変であるかは容易に想像できることです。
けれど普段その苦しさの素振りすら見せない子どもたちに、
ついそのことを忘れてしまいますが、
こんなことがあると、子どもたちの心情を思い計り、心痛みます。
夕方、子どもたちと一緒に花のつぼみを摘みに行きました。
ホームには、こうした髪飾りに使うためのお花畑が何ヶ所かあります。
これはローズ、キレイでしょ♪
今日は親御さんたちが来られた日、
その親御さんたちが子どもたちのために持って来られたのでしょうか、
女の子の髪飾りがいつもより華やかです。
何人かの子どもたちに家族の写真を見せられました。
これはタミルヴィジィとお母さん、
タミルナド州の知事で元有名女優のこの女性(名前は忘れました)と一緒に写るよう
構図を指定されました。
インドの町は政治家の看板だらけ、
車を一時間も走られると、
このおばさんの顔を百回ぐらいは見ることができます。
夜の学習時間、この子たちはちゃんと勉強してるのかな?
真面目に勉強するよりお喋りする方が楽しいよね♪
子どもたちと食事をし、部屋に戻るのが9時前後、
部屋ではまず洗濯、水浴びをし、
その後は蚊に悩まされながら寝たり起きたり、
その間写真を整理したりこのホームページを作ったりして、
明るくなった6時過ぎには外に出て子どもたちと触れ合うようにしています。
部屋は蚊が入らないよう窓の扉は閉め切られていて、
ほとんど朝日が入ってこないので、
朝になったかどうか、何度もベッドの横に置いた腕時計で確認します。
目覚し時計があれば少しは安心して熟睡できるのでしょうが、
不便さを味わうところがインド流の旅の醍醐味です。
多少昼寝はするものの、よく自分でも体がもつなと感心します。
それは心が満たされているのと、
食べ物をはじめとするここ南インドの環境がいいからなのだと思われます。
生活の流れも食事の内容も、
日本にいる時と比べ変化に乏しいものですが、
それが自然と密着し、自分を深く見つめることのできる大元なのでしょう。
淡々とした時の流れの中に、
日本で感じる以上の深みと重みを感じます。
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