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6月3日 ホームでの一日


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前の日の移動日はほとんど寝ることができなかったのですが、
昨夜も日付が変わる頃まで更新作業を続け、
さすがに夜はぐっすりと深い寝りにつくことができました。

朝7時頃、子どもたちの声に促されるようにして外に出ると、
女の子たちが顔に白いパウダーを塗っています。
日本でいう天花粉(ベビーパウダー)みたいなものです。
子どもの頃、私も風呂上がりによく母に塗ってもらいました。 ^^☆







子どもたちは一列になり、朝の礼拝へと向かいます。
祈りの時間、プレイタイムです。





礼拝堂は集会場にもなっていて、
一ヶ月半前、インドに着いた直後このホームを訪れ、
ここで子どもたちがDVDを鑑賞しているのを少しだけ一緒に見ました。





子どもたちの姿勢がいいのは相変わらずです。
インドの子どもたちの基本的な身体能力、感覚のよさには、
いつも驚かされます。





礼拝が終わると、各自それぞれのコテージへと戻っていきます。
女の子たちはカメラを向けると、嬉しいのと恥ずかしいのが半々です。



男の子たちはとにかくカメラ、カメラの大合唱でうるさいぐらいです。
元気いっぱい、こっちのパワーが吸い取られそうです。



今朝も外でテキストを広げて勉強をしている子どもたちがいます。





ノートを見ると英語の勉強をしているようです。



テキストを何気なく広げると、ちょうど彼女が書き取りをしている箇所がありました。
日本の教科書でいうと、高校一年生ぐらいの内容でしょうか。



テキストの表紙はこんなのです。



ここのホームに限らず、子ども同士でけんかをしたり、
誰かがいじめられているような様子を見たことがありません。
いつも和気藹々、そして自然の中でのさりげなく、そして伸びやかな
子どもたちの生き様は、私の目にとてもまぶしく写ります。





続いては朝食の時間です。
子どもたちが食事を自分たちのコテージに運び、
みんな揃っていただきます。









それそれのコテージに、数名ずつ分かれたグループごとの部屋があり、
いつもきれいに片付けられ、散らかっているのを見たことがありません。



食事も一週間のメニューが決まっています。
朝食、昼食、そしておやつに夕食です。



食べ終わったら各自食器を洗います。



私はいったん部屋に戻りました。
いつもシャワーを浴びる時に、脱いだものの洗濯をするのですが、
天井扇の風が当たるところだと、ほんの二、三時間で乾いてしまいます。



私も朝食の時間です。
今朝は麺を固めたイデアーパムです。



サンカランコービルのお寺では、
これをほぐしてそーめんみたいにし、お醤油をかけていただいたのです。
イデアーパム自体はとてもあっさりして食べやすい味です。

食卓の上にはソニーのラジカセが。



外へ出ると暑いので、犬たちも水浴びしています。
私も日に何度か水浴びをします。



子どもたちはいよいよこれから学校です。



お互いに髪の毛を整える女の子たち、めちゃくちゃ可愛いですね。 (^o^)v







男の子も女の子も、学校には制服を着ていきます。



バスにはまず女の子から乗ります。



続いて男の子たち。



座席はいっぱい、例によって定員というのはありません。





学校まで10分弱で到着し、
みんな元気に学校(ハイスクール)の中へと入っていきました。



車は再びホームに戻り、
今度は小学校(プライマりースクール)の子どもたちを学校に送っていきます。



乗車前にお祈りをします。





こっちも定員いっぱいで走ります。



学校まではこんな大自然の中を通るのです。



バスはガタガタ揺れるのですが、
その合間にカメラを向けると子どもたちは大喜びです。 ^^☆



みんな本当に可愛いんですよ♪





小学校は、学校の門の少し手前でバスが停まり、
門までは先生が引率されます。
もちろん私もついていきます。



別れ際は門のところでみんなが手を振ってくれるんです。
バイバ〜イ♪



ホームに戻ると、学校に行かない子どもたちが勉強をしています。
  (学年によって休みの日が違います)



男の子たちは遊んでいるのかな?



ホームにはおとなしい大きな犬がいて、それを私に紹介してくれました。



鳩だって餌をもらって朝食タイムです。



女の子たちは可愛いので、つい何度もカメラを向けてしまいます。 ^^☆




お昼はご飯を中心としたメニューです。
激辛のマンゴーチリは結構好きになりました♪
奥の魚のフライもなかなかいける味です。
けどフィッシュカレーはいまだに苦手です。 (;^_^A



食べ終わって子どもたちのところに行くと、
子どもたちも昼食の時間でした。



ホームに残っている子どもたちは人数が少ないので、
みんな一緒の部屋で食べるのです。







そのみんなが食べている横の部屋、
棚の中には子どもたちの荷物が収まっています。



ベッドもいつも片付けられています。
南国では、寝る時に掛け布団がいらないのです。



子どもたち各自が持っているトランクの中を見せてもらいました。



服がきちんとたたんで入ってますね。



なぜかこの子のトランクの中には、お菓子がたくさん入ってました。
田舎から戻って来る時に、お土産でもらってきたのでしょうか。



とにかく男の子は写真を撮れ撮れとうるさいのです。



こんなひょうきんなことをする子もいます。
この子が一番元気がいいのです。



ホームには乳牛も飼われています。



近くに生えている草をあげると喜んで食べています。



牛は舌が長いのです。ベロ〜ン♪




子どもたちとひとしきり遊んで部屋に戻り、
パソコンで更新作業をしていると、またまた停電になってしまいました。
するとその5分後、タンビが近所の湖を見に行こうと誘ってくれました。
グッドタイミングです♪

湖はどこかと思ったら、ホームからほんの5分も離れていないところでした。
この平原、これが湖です。 (☆o☆)



今は雨が降らない時期で水は干上がっていますが、
6月末から雨期に入り、少しずつここに水が満たされるようになるそうです。

遠くに見える建物はエンジニアリングの大学(カレッジ)です。
チェンナイにはたくさんの大学があり、
特にコンピュータや工業系の学校が多いのです。



平原の端っこに少しだけ水が残っています。





けど今はここも少しずつ干上がってきているようで、
まだ日干しになって日が浅いような魚が足下にたくさんいました。



水の中にももちろんたくさんの魚が泳いでます。



こちらの方たちは漁師さんだそうで、今は休憩中です。



巨大な元湖をバックに一枚撮ってもらいました。



私もタンビを一枚、悪路を走る時は、この本格的なジープに乗るのです。



遠くにたくさんの鳥がいたので少しずつ近づいてみました。



けれどもやはり逃げられました。
ここには渡り鳥がたくさん飛来するそうです。
日本から来るのもいるんでしょうか。




ホームに戻るとまだ停電が続いています。
タオルを濡らすと涼しくなるとのことで、
手持ちの大きめのハンカチを濡らしてもらい、首の周りに巻いています。



午後4時過ぎ、三時間ぶりに電気が復活です。
電気が戻り、天井扇が動き出した瞬間、
奥さんは両手を合わせ「オー・ジーザス」とつぶやいていました。

私が部屋からパソコンを持って来て、
これまで撮った結婚式の写真等を見てもらっています。



デジカメ、パソコンは素晴らしいコミュニケーションツールです。
言語の壁を越えています。
それとインド人たちはとにんく写真が好きですから。 (^^ゞ

おやつに出していただいたバナナをフライにしたものです。
とても甘くて美味しいです♪





この百合のような花は、以前撮ったものはオレンジ色だったと思いますが、
ここに咲いているのは真っ赤な花でした。



炎天下、それでも子どもたちは外で遊ぶのです。
一緒にいて写真を撮るだけでも私はすぐに汗だくになってしまいますが ・・・ 。
 (´Д`A ```




夕方になって、今度は近所の村に行こうとタンビが誘ってくれました。
その村出身の男の子二人も一緒です。

大きな木だから写真を撮れとタンビが言って、車を停めてくれました。



近くに行ってみて分かりました。
これはインドでよく見かける枝から根っこみたいなのが生えている木ですね、
バニエンという名前だそうです。



このバニエンは、私が今まで見た中でも最大級の大きさです。
こんな風に根っこにぶら下がっても大丈夫です。 (^o^)v



村の中はのどかなものです。
牛もたくさんいるし、椰子の葉で作られた家や小屋もたくさんあるのです。



これも村の中にあるバニエンですが、
若い木にはまだ根っこみたいなのがぶら下がっていません。



水牛を引っ張って歩くおばあさん。



村の家々を見ていると、
歴史の教科書に出てきていた太古の日本の住居を思い出しました。



このおじさんは漁網を修理しています。



山羊と女の子、カメラを構えると逃げていってしまったのですが、
男の子が何か声をかけると戻ってきてくれました。



ホームの男の子たちと悠久の大地をバックにしています。
ちょっと逆光気味です。



同じ場所で向きを変えて、きれいな黄色い花がバッグです。





村の中を進んでいくと、大人の人も子どもたちも、
みんなで歓迎してくれました。 ^^☆



カメラを向けると大はしゃぎ、まったくじっとしていないので、
なかなかシャッターを押すのが難しいのです。



男の子たちは大喜びですが、
女の子たちはカメラを向けると逃げ出したり、
はたまたみんなと一緒にレンズの前に飛び込んできたり、
女心、娘心は複雑です。

ちょっとピンボケになってしまいましたが、
この赤ちゃんは私を見ると怖がっていました。
異人さんは怖いんですよね♪



みんなで行列をなして村の中を歩いて回ります。



ひとつひとつ、田舎の人たちの暮らし振りは、
どれも興味をそそるものばかりです。



きれいなお家があり、そこの階段の装飾が目を引きます。



その隣のお家の壁に見慣れた山と朝日のマークがありました。



タンビにこれは何の意味かと尋ねると、
インドのある政党のマークなんだそうです。
やっぱりどこも政治一色です。

この左側のマンゴーのマークも政党マークだそうです。
きれいですけどね。



村の女の子と出会うとつい写真を撮ってしまいます。 ^^☆



道端で石を転がしてゲームをしている二人の女の子がいます。
その子たちを写真に撮ろうと思ったら、すぐにこんなことになってしまいました。



一行は列をなして蓮池へと向かいます。





とても大きな蓮池で、池一面が蓮の葉っぱで覆われています。
近くに咲いていた蓮の華を一本採ってくれました。
花の右側に立っている大きな男の子は、
この村出身のホームの卒業生だそうです。





花が欲しいと言うと、何人かの男の子たちが池の中に入ってくれました。





蓮の葉っぱに水を浮かべるときれいですね、
宗教的にも何か意味があるのではないかと思います。







とにかくもう大騒ぎで、写真一枚撮るだけでも大変な労力です。



裸の女の子たちも付いてきてくれています。



貧しい子は男の子も女の子も裸、
それがインドの現実です。
女の子はさすがに下のパンツははいていますが、
小さな男の子は素っ裸に腰に細い紐一本というスタイルを何度も見かけました。
そして女の子はパンツ一枚でもネックレスやピアスをしていたりします。

カーストという身分制度のことを私はよく知りませんが、
生まれながらの貧富の差は、インドは日本以上に大きく存在します。
けれども彼らの生き生きと暮らす日常生活の中から、
貧しさゆえの卑屈さ、貧しさ=不幸せ という図式を、
旅行者である私の頭の中には一度も見たり描いたりすることができませんでした。



今度はテンプル(寺院)に連れて行ってやるということで、
みんなで村にあるヒンズー教の寺院に行きます。

寺院の前までは長いコンクリート舗装された道が続きます。



寺院の手前ではサンダルを脱ぎます。
これはどの寺院にも共通したルールです。

これはご神体のひとつ。



カメラのレンズを向けると女の子は一目散に逃げたりするのですが、
この時はなぜか集まってくれました。
すべてはタイミングと周りの雰囲気、女心の機微なのです。



村の中には舗装された道など他には全くないのに、
やはり寺院は特別な存在なのでしょう。



けどそのコンクリート舗装された道の表面の仕上げは粗く、
動物の足跡が多数見られました。



こんな蛇の足跡(?)、蛇だから這った跡かな?



可愛い人間の足跡や、自分の名前を刻み込んだ所もありました。
すべてが自然、あるがままです。

このおじさんは固定された刃先に魚を押し当てて
魚の鱗を落としていました。
子どもたちがはしゃいでも泰然自若としたものです。



かまどでは夕餉の準備、
どこの家でもかまどは必需品です。



子どもたち二人が家の前にござを敷いて勉強しています。



家の中と外、自然、生活、仕事、遊び、勉強、
そして生活に必要なものとゴミ、・・・
すべてがひとつに解け合い、境界線がない、
すべてが混沌とし一体化している、それが私の見たインドです。



けれどもその裏ではどうでしょうか、
カーストや貧富の差は歴然と存在し、
田舎で伝統的な農業に従事する人と都市部で花形であるIT産業に従事する人、
職業や教育レベルによっても越えることのできない大きな壁は存在します。

この壁や境界のあり方が、
日本とインドではまったくと言っていいほど異なります。
これを受け入れられるかられないか、
これがインドを好きになるかどうかの大きな分かれ目のような気がします。



村のおじさんたちも私たち一行が列をなして歩いているのを楽しそうに眺めていて、
みんな興味津々といったところです。



歩きながら出会う女の子たちもみんな笑顔で対応してくれます。
地域社会ってこんなに一体感のあるものなのでしょうか、
まるで村全体が夢の国、あるいはお芝居のセットの中を歩いているような感覚です。
今の日本の社会からは想像もできない世界です。





ずいぶん歩いて騒ぎましたが、まったく疲れを感じません。
本当に幸せに生きるために必要なもの、
それをさらにより深く体で学ばせてもらったような気持ちです。
車から手を振りながら、たくさんの子どもたち、楽しい村に別れを告げました。


ホームに戻り、遅くまで夕食の声がかからず、
今日はあまりお腹が減っていないのでこのまま寝てしまいたいなと思っていたら、
午後9時過ぎ、いつもより遅い時間にタンビが食事ができたと呼びに来てくれました。

今夜のメニューはヌードルです。
細く短くカットされた麺はあっさりと仕上げです。



インド人たちはこれにスプーン山盛りの砂糖をかけるのですが、
私には砂糖なしの方が美味しく感じられました。

タンビは私と同じ量のヌードルを食べ、
その後でまたご飯のカレーを山盛り食べています。
  (写真はもうほとんど食べ終わったところです)



彼は身長178センチ、体重は85キロです。
インド人の食欲にはいつも驚かされますが、
上の写真は、「タンビは大食いだね♪」
と言いながら撮らせてもらいました。 ^^☆


食も行動も、インド人のパワーは並外れてますよ。 (^o^)v



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