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今朝は4時ぐらいに目が覚めて、
メールを打ったり(ただし送信は後、事務棟で)、
英語で日記を書いたりしました。
英文日記はスジーブに渡して、
間違いがあったら教えてほしいと伝えると、
「少し文法的な間違いがあるから後で・・・」
とのことでした。
少しずつ勉強です。
ホームでは朝から南国の鳥たちのさえずりが響き渡ります。
「ウィーーウ、ウィーーウ、ウィーーウ」
鳥の名前は分かりませんが、
いかにもトロピカルといった感じです。
それと毎日未明から訳の分からないインド音楽も流れてくるんです。
このホームの敷地からか隣接したどこかからなのか分かりませんが、
インド人は公共音楽というのが本当に好きですね。
好きというよりたぶん生活の一部なのでしょう。
朝の一仕事(?)終え、意気揚々とお散歩です。
今はホームの子供たちの多くが出身の村に帰省していて、
子供たちの数は少ないのですが、
残っている子供たちは皆元気いっぱいです。
女の子たちは、私に興味があるのと恥ずかしいのと気持ちが半々です。
この薔薇の花はイミテーションです。
葉っぱの先っぽに刺さっていました。
今日は日曜日、クリスチャンファミリーであるスギルタン一家は、
近くの教会に礼拝に出かけるので、
私も一緒について行くことにしました。
ちゃんとしたズボンをはけということで、
洗濯したての黒いズボンをはいていきます。
髪の毛はいつものようにボサボサだったのですが、
クシをあてろというので水をつけてクシでとかすと、
「オー・リアルジャパニーズ」
とか言ってほめてくれました。
これはタミル語の聖書です。
どちらもファスナー付きです。
車で15分ほどで教会に到着です。
きれいな飾り付けが雰囲気をもり立てます。
入ってすぐ左手が集会所みたいになっていて、
ここは昼食会場になっています。
その奥の建物が現在建設中の新しい大きな教会です。
昼食会場の準備中、
カメラを向けると、おばあさんがきちんとポーズをとってくれました。
以前土木の仕事をしていたため、
建設現場には興味があるのです。
外側の作業用足場は木で組まれています。
日本では“なる”と呼んだりします。
その木をくくるのは椰子の実で作ったロープですね、
当然こういうのは日本では絶対に見られません。
その足場の根元はずた袋に土を詰めたものです。
建物内部はこんな感じ、レンガとコンクリートと鉄筋で作られていて、
鉄骨はありません。
地震のない国は、これで大丈夫なのでしょう。
なぜ飛び出している鉄骨の向きが、交互にまちまちなのかはよく分かりません。
教会の塔には大きなスピーカーが取り付けられていて、
けたたましい音で音楽を流しています。
インドは至る所で大音響の音楽が流されています。
たぶん宗教的意味合いがあるのでしょうが、
日本だと完全に生活権の妨害になるレベルです。
建設中の教会の二階から撮ったスギルタンです。
インド製の作業効率というものをまったく考えられていないほうきです。
ただ束ねただけですので作るのは簡単でしょうが、
これではなかなか床をきれいにすることができません。
インド人は部屋をきれいにするとか効率とかいった感覚が、
日本人とは大きく異なります。
余った木ぎれで作られたはしごは、
それぞれのステップが、釘やロープなど様々な方法でくくりつけられていました。
私もこれで上まで昇ってみましたが、
いつステップが壊れるかと思うとひやひや物です。
日本の建築現場だと絶対に持ち込み不可です。
コンクリートの型枠も木ぎれを利用。
日本だと片面が真っ黄色のコンパネ(コンクリートパネル)という合板を使います。
日本の建設現場で使う大量のコンパネが、
南洋の自然林の大量破壊に繋がるとの批判もありますので、
こういうのもひとつの賢明な方法なのでしょう。
その型枠を支える木のつっかえ棒。
日本だとこれは金属製のジャッキを使います。
ジャッキは長さの調整がワンタッチです。
奥にある礼拝場の外で、男の子が今日のプログラムを配っていました。
10時過ぎに来た時には、子供たち(聖歌隊)の楽しい歌が始まっていました。
けれども会場内はまだまばらです。
私は会場の後ろに座り、写真はそこから撮るように言われましたので、
そのようにしていました。
少しずつ人が増えはじめた頃、
スギルタンが前へ出て、何か宣誓文のようなものを読み始めました。
もちろん何を言っているのかまったく分かりませんが、
結構長い時間続いていました。
一時間ちょっと後ろに座っていましたが、
あまりにも退屈なので、
外に出てマン&フラワーウオッチングです。
礼拝所の中に入りきれない人が外にあふれています。
インド人は時間通りに来るという感覚がないのでしょうか、
いい意味で生活の中に溶け込んでいるのでしょうね。
インド人はほとんどがサンダル履きです。
チャッパルとか言っていましたが、タミル語でしょうか。
礼拝の中身はチンプンカンプンなのですが、
タミル語の讃美歌は民族性を反映してか明るくリズミカルなものが多く、
なかなか楽しめました。
最後に歌っていた有名な「慈しみふか〜き〜♪」というあの曲だけは分かりました。
それとアーメンも。
けれどもアーメンは、アーミンみたいに聞こえていました。
礼拝が終わり、全員が礼拝所から外に出てきます。
すると一人の法衣をまとった牧師さんが私に声をかけてきて、
私がスギルタンの友達ですと自己紹介すると、
「彼から聞いている」ということでにこやかな笑顔を浮かべながら、
私を昼食会場へと案内してくれました。
「カムオン・プリーズ」と案内してくれたところは、
会場の一番奥の上座です。 w(*゚o゚*)w
横は全員法衣をまとった牧師さんばかり、
私が「ここは・・・」と遠慮をしても、
ここに座れて言って聞きません。
私の人徳でしょうか???
部外者の外国人が上座に座ってランチタイムです。
上座から信者さん方を望みます。
食事風景というのはいいですね。 ^^☆
こういう生活感あふれる景色が、写真が大好きです。
いかにもインドっぽいじゃないですか。
普通日本だとなかなかこういうショットは撮れないのですが、
インド人は逆に嬉しそうにしてくれるのでありがたいです。
本日のメニューです。
お皿となるバナナの葉っぱを配る人、その上にかける水を配る人、
そしてそれぞれの食材を配る人、
いろんな人が目の前を回ってきてくれるのです。
ご飯が手前にこぼれないように、
左手でバナナの葉っぱを少し持ち上げながら食べていきます。
バナナの葉っぱはツルツルなので、とても食べやすいのです。
日本だとこういう時は、折り詰めの仕出し弁当なのでしょうが、
こんな風に一人一人に料理を配っていく形の方が、
食事をする人みんなの一体感が生まれていいですね。
突然ですが、スギルタンの娘スギラです。
昨夜学校にあるマドライから帰ってきました。
二年経って、すっかり女らしくなっていました。
ちょっとぽっちゃりしたかも。
写真は兄のスジーブが撮ってくれました。
食事風景の写真を再びどうぞ。
礼拝の日は皆さんおめかししています。
女性や子どもはとくにそうです。
ジャスミンの髪飾りがステキです♪ (^o^)
食事はおかわり自由、バケツを持って回ってくる人に、
欲しい人は声をかけます。
食事は一回では終わりません。
席を交代し、私の見ている間だけでも三交代していました。
三交代目を待つ女性たち、
「お腹すいたわね〜♪ まだかしら〜?」
こちらは会場奥にあるカレー配給センター、数種類のカレーが大量に用意されています。
ご飯だけでもこの量です。
これでもかなり減った状態です。
お米をかき混ぜるおじさんたち、額から汗がしたたり落ちていました。
ご飯の山にはハエがたかっています。
けど大丈夫、汗は塩味だと思えばいいし、
ハエは混ぜご飯だと思えばノープロブレムです♪
とまあ半分は冗談ですが、完全に冗談と言えないところがインドです。 ^^☆
仲のいい二人兄妹のスジーブとスギラです。
食事が終わり、一段落してから帰路につきます。
ホームに戻り、外に出ると、女の子がなぜかアイスキャンディーを食べていました。
この子は二年前にもホームにいて、
膝に乗せて、その上で彼女が本を読んでくれたことがあります。
その時よりだいぶ背が高くなりました。
彼女は将来きっと美人になるでしょう。
男の子は水浴び&洗濯タイムです。
左のおじさんは門番の人、
いつも車で帰り、門の前でクラクションを鳴らすと、
このおじさんがゲートを開けてくれます。
裸の写真を撮られるのが、嬉しいのか楽しいのか嫌なのか、
とにかく大はしゃぎです。
今日も子どもにカメラを渡して撮ってもらいました。
椰子の実を拾ってどこに持って行くのかと思ったら、
スギルタンの自宅の勝手口に持って行きました。
そこで料理をする女性から
「ジュース?」と声をかけてもらい、
家に戻って一服することにしました。
子供たちとは手を振ってしばしのお別れです。
子供たちは分かれる時は、
意外とあっさりと手を振ってさよならしてくれるんですよ、
その別れ際の良さに、少しだけ彼らの逞しさと孤独感を感じます。
休憩後、外で撮った写真です。
調理場の鍋(壺?)。
ホームには動物がたくさんいますが、
この犬は私に向かってやたら吠えてきました。
そして、な、なんと、・・・後ろから、
私の左足に噛みついてきやがったのです。 (*≧◇≦)
無視していたら不意打ちでやられました。
もしかしたら、犬に噛まれるのは生まれて初めてかもしれません。
チクッと痛かっただけで、怪我をしたというほどではないのですが、
ホント、ビックリしましたね。
インドから、変なお土産は持って帰りたくないですよ♪
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