インド・スリランカの旅
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2月25日  スリーパーダ





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昨日のスリーパーダ登山は私にとって本当に苦しい難行苦行でした。
サンダル履きというのが苦しかった原因のひとつなのですが、
サンダルは歩くたびに足とサンダルが擦れ、
激しい登山で右足の裏にマメができてしまいました。

サンダルと足のマメ

そのマメが今日になってやぶれ、歩くたびに痛みが走り、
まともに歩くことができず、びっこを引くような格好になってしまいました。

私は爪揉み健康法を実践するようになってから指先がとても敏感になり、
靴下は五本指タイプのもの、
サンダルは鼻緒の付いたものしか履かなくなりました。

昨日登る時に履いていたのもインド サンカランコービルで買った
鼻緒の付いたサンダルです。
これはこれでまあまあ履き心地は悪くないのですが、
日本では夏場はいつもちょっと高級な、足の裏側が当たる部分が
足裏の形に合わせてゆるやかなカーブを描いたものを履いています。

スポーツサンダル

これを履いていればもっと楽だったでしょうに ・・・、
とつい無い物ねだりをしてしまいました。

けれども屈強な精神と肉体を持つお上人さんたちは、
ごく普通のビーチサンダルを履いているのですから、
まったくもって贅沢なことは言えません。


インドでもスリランカでも犬はよく見ましたが、
猫を見ることはほとんどありませんでした。

ある人の言によると、
「犬は飼い主になつくが猫はなつかないからだ」とのことでした。
まあ国民性の違いなのでしょう。

スリランカの犬

インド、スリランカの犬たちの共通点は、
いわゆる普通の雑種のような犬がほとんどだということ、
それと暑いからかそこらじゅうに寝っ転がってよく寝ているということです。


今日は日本山妙法寺スリーパーダ道場の大切な法要の日です。
まずはじめに全員で道場から少しスリーパーダの登山道を登ったところにある
岩窟道場に向かいました。

ここは昭和8年に日本山妙法寺の開祖である藤井日達聖人によって作られたもので、
ここで長い間ご修行に励まれたのだそうです。
今日はこの岩窟道場の75周年記念です。

スリランカ スリーパーダ岩窟道場

スリーパーダは聖地だけあって、今は車で行くための道路が完備されていますが、
かなり山深いところにあります。
75年前の当時、この場所に来るだけでも相当の苦労があったであろうことは
容易に想像がつきます。

仏教における苦行というと千日回峰行がすぐに頭に浮かびますが、
日本山妙法寺のお上人さんたちの日々の苦行というのは派手さはまったくないものの、
その情熱と実践において回峰行に劣らないものがあるように思います。

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岩窟道場を少し下りたところに白い大きな仏舎利塔があり、
続いてこの仏舎利塔30周年の法要です。

スリーパーダ仏舎利塔

濃いオレンジ色の僧衣を着たスリランカのお坊さんもたくさん集まってくださいました。

スリーパーダ仏舎利塔法要

法要は日本語に基づいたお経の他、
スリランカのお坊さんたちによるスリランカの言葉(たぶんシンハラ語)による読経や、
世界諸宗教の祈りも行われました。

スリーパーダ仏舎利塔法要



法要の司会をされているのは、
スリランカに来た最初の日に泊めていただいたコロンボのホテルオーナー
ダーマラッナさんです。

仏舎利塔のすぐ下には開祖藤井日達聖人の御廟があり、
そちらにも全員で参拝をしました。

藤井日達聖人御廟

スリランカでもたくさんの方たちと親しくなりました。
この写真の方は僧衣を着ておられますが、普段は実業家としてご活躍の
マハナーマさんです。

スリランカのマハナーマさん

マハナーマさんにも日本語で “真葉那亜真 ”とお名前をおつけしたらとても喜んでくださり、
是非日本から手紙を送ってくださいと言われました。
私の足のマメもよくなるようにお祈りしますとも言ってくださり、
結果的に早くよくなりましたので、マハナーマさんのお陰かもしれません。

マハナーマさんは彫りの深い神秘的な顔立ちをしておられますが、
私日本人から見ると典型的なスリランカ人のお顔のように感じます。

インドとスリランカは隣国ですが、暮らす人々の顔には明らかな違いがあります。
言葉で表現するのは難しいですが、
スリランカの人たちの顔は、独特の凄みみたいなものがあるのです。
やっぱり言葉では表現不可能です。


道場での昼食にはのりで巻いた日本のおにぎりが出ました。
お米が長粒種だという違いがあるものの、懐かしい日本の味です。

美味しいランチタイム

左に見えるツボにはヨーグルトが入っていて、この味がまさに絶品でした。
ペットボトルに入っている蜜をかけて食べるのですが、
日本で売られているヨーグルトよりも酸味が少なく、その分味わいが深く、
さすがいい材料を使って丁寧に手作りされたことだけあります。
こうして思い出しながら文章を打っているだけでよだれが出そうになります。
この味も文章では表現不可能です。

昼食後早々に道場を後にしました。
たまたま下りる時に法要を警備してくださっていた兵隊の方たちと一緒になったのですが、
何度見ても自動小銃というのは恐ろしいものです。

兵隊さんとともに下山

スリーパーダの参道を歩いていると、小さな女の子が花を手渡してくれました。
ここではお坊さんたちに食料品やいろんなものを手渡す習慣が残っています。

女の子からもらった花

花をくれた女の子たちと、このスリランカの旅でずっとご一緒させていただいた
日本山妙法寺別府道場の酒迎(すげい)上人とで記念写真を撮りました。

酒迎上人とスリランカの子どもたち

スリランカの子どもたちも、インドの子どもたちと同様、
とてもとても可愛らしかったです。 (^-^)v

次の目的地キャンディに向かう途中、
藤井日達聖人が建てられた仏舎利塔のあるお寺に立ち寄り参拝させていただきました。

スリランカの仏舎利塔

石谷上人が大昔、藤井日達聖人がこの地を伝道で歩かれた時の様子を
熱い言葉で私たちに語ってくださいました。
伝道の旅では宿や食事はどうされてのだろう ・・・ 私のような凡人は、
そんな些末なことばかりに思いが行きます。

現在日本山妙法寺のお上人さんたちの多くは、
海外の幅広い国で布教、平和活動を実践されていて、
苦しいことの多い道のりだとは思いますが、
それがきっと開祖藤井日達聖人の思いを踏襲する唯一の道なのだと思います。

スリランカのお寺

お寺でティーやお菓子の歓待を受けた後は、再び車でキャンディを目指します。
途中何ヶ所も自動小銃を持った兵隊が立つ検問所があり、
その光景はまわりの美しい自然とあまりにも不釣り合いに思えます。

現在スリランカはテロが頻発しており、外務省から各種危険情報が出されています。


キャンディはスリランカの中央にあり、
仏教の聖地として世界遺産にも登録された美しい古都です。
キャンディーに着いた頃には日が沈みかけていましたが、美しい湖や建造物は、
世界遺産の名にふさわしいものだと感じました。

キャンディの町の中央部に人造湖キャンディ湖があり、
その畔にお釈迦様の歯(犬歯)を収めた仏歯寺があります。
仏舎利の中でも歯は特に尊いものとされ、
この仏歯寺はスリランカの人々の厚い信仰の対象となっています。

その仏歯寺のすぐ横のホテルに泊まろうと車を回したのですが、
仏歯寺の近辺は特に警備が厳しく、
湖を来た方角とは逆方向に大回りすることを余儀なくされました。

ホテルに荷物を置き一段落した後、全員で仏歯寺に向かいました。
仏歯寺の中に入るには、飛行場の入出国検査と同様の厳しいチェックがあります。
X線探知機のゲートをくぐり、兵隊のボディーチェックを受けなければなりません。
これが敷地に入るところと建物の入り口二箇所で行われますので、
いかに仏歯寺がスリランカという国にとって重要な文化財であるのかが分ります。

夜の仏歯寺

全員でお題目を唱えながら行進をしましたが、
私は足にできたマメのためついつい遅れがちになります。

お釈迦様の歯が収められた祭壇の前に来ると、
たくさんの人が床に座り祈りを捧げていました。
私たちもそこで立ち止まり、お寺の外の売店で買った花を手向けお題目を唱えました。

仏歯寺の祭壇

この祭壇の扉は一日に何度か開き、
その瞬間は仏歯を収めた入れ物を目にすることができるそうです。

お寺の中はとても広く、様々な壁画や民族音楽を奏でる一団がいたりして、
とても華やかな雰囲気でした。


ホテルに戻り、ホテルのレストランで夕食を取りました。
私は食べ過ぎが続き、夕食はパスしようかと思ったのですが、
周りの人たちが食べるとついつられてしまいます。

マトンカレーやパスタなどみんなでいろんなものを頼みましたが、
どれもみな美味しく、かつ量も多かったので、
結構な量が余ってしまいました。
余っている食べ物を見ると放っておけないのが私の性分です。
残った料理をかなり無理して食べてしまいました。

トウガラシを焼いたものも出てきた料理の中にあったのですが、
これがすごい激辛ですが、なんとも癖になる美味しさです。
それも無理して水を飲み飲み平らげました。

ホテルの部屋はとてもきれいで快適です。
けれどもお腹があまりにもいっぱいのためなかなか熟睡することができません。
しかも水を大量に飲んだためトイレにも頻繁に立ちます。
足にできたマメも無理な歩きがたたってズキズキとうずいてきます。
ついでに蚊が何匹か部屋にいるため抗しがたいかゆみも襲ってきます。

蚊の問題は夜中にベットの上に蚊帳がかかっているのに気が付き、
それを広げることで解決しましたが、
なんとも寝苦しい一夜でした。

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