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能動的学習




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ほとんどの知識というのものは、
ただ単に知っているだけではダメで、
しっかりと身に付いていなければ役に立ちません。

逆に身に付いていないたくさんの知識を知っていると、
それが足かせとなって、本当に大切なものを見失ってしまいます。

情報過多の私たち現代人よりも、
少ない情報の中、日々の自然の移り変わりから様々なものを学んでいた
昔の人の方が、ほるかに高い知恵を持っていたものと思われます。


英語を学習しながら、
本当に『高い英語力を身に付けたい』という強い思いを持っているのか、
『より効率的な学習法は何か』を追い求めているのか、
そのことをいつも問い続けています。

情報のあふれる現代だからこそ、
私たちはその波にのまれ、ついついマンネリに陥り、
思考停止状態になってしまいます。

このホームページの中で、
これからの時代は、
考えるよりも感じることが大切だということを何度も書いていますが、
何も考えることなく惰性で物事を行ったり、
権威あるものを丸信じし、自らの判断なしにそれをそのまま受け入れてしまうのは、
考える以前の低次元な行為です。

『道』と表現するのは大げさかもしれませんが、
英語学習というひとつの方法論を通して、
いろんな人生全般に通じることを学びたいと私は考えています。

こんなことをよく思います。
もし明日、あるいは一週間後、
英語で話さなければならないとても重要な場面があるとしたら、
それまでの間、どんな方法で英語学習をするだろうか ・・・ 。

「余命があと数日と分かったら、あなたは何をしますか」
という問がよくありますが、それの英語学習バージョンのようなものです。

もし限られた期間で最高の英語学習効果を求めるならば、
とにかく必死で学習するでしょう、
そしてその学習のあり方は、受け身ではなく、能動的なものであるはずです。

とにかくたくさんのことを学ぼうとするのではなく、
今まで学習してきたものを、より深く、徹底的に身に付くよう、
必死の思いで反復練習をするだろうと思います。
いや、必ずそうするでしょう。

それはこれまでの英語学習を通し、
繰り返し、何百回も同じ文章を音読することの大切さが、
身に染みて分かっているからです。

たくさんのことを表面的に知るよりも、
本当に大切なものをしっかりと身に付けた方が、実践的であり役立つのです。

今書いていてふと思ったのですが、
トイレ掃除でも同じです。
尿石のこびりついた便器をきれいにするには、
何百回、時には千回を超えるほど繰り返し同じ箇所を磨かなければなりません。
けれどもどんなに汚れた便器でも、
何度も何度も繰返し磨いていれば、必ずいつか輝きを取り戻す時がやってきます。

尿石が放つ悪臭を取り除くには、
表面を磨いて尿石の層を薄くするだけではダメで、
それを根本的に取り除かなければなりません。
これはトイレ掃除を通して知り得た真実です。


簡単なところを徹底的に繰返し練習し、
しっかりと身に付けること、
そのためには、学習に対して受け身ではなく、
能動的に取り組まなければなりません。

能動的に取り組むというのは、
たとえば英文を読んでも、黙読するのではなく、声を出して音読することです。

過去の学生時代を振り返ってみると、
英語の音読学習などほとんどしたことはなかったのですが、
今は音読の効果を知り、英文を読む時は、音読するのが当たり前になりました。

たとえ喫茶店の中で学習していたとしても、
口の中でモソモソと英語をつぶやきながら読むのが習慣になっています。
せっかく英文を読むのですから、黙読するのはもったいないという感覚です。

そして更に能動的に取り組むため、
最近はシャドーイングを積極的にしています。
これは通常の音読するよりも、より能動的です。
  <シャドーイング、通訳の英語力の秘密! [英語学習] All About>
  <シャドーイングとは?TOEIC・TOEFL・英語勉強法>

シャドーイングとは、耳で英文を聴きながら、
その聴こえてきた英文と同じ英文を、
そっくりそのままオウム返しのように音読するものです。

元々は通訳養成法のひとつだったシャドーイングをするためには、
耳に入ってくる英文を正確に聴き取らなければなりません。
またそれを口に出して言えなければなりません。

シャドーイングは、高い聞き取り能力と会話力、
そして集中力を求められ、鍛えられる優れた方法ですが、
10〜20分も真剣に行うとかなりくたびれてしまい、長時間続けることができません。
それはそれだけ効果が大きいという証でもあります。

私はこれまでも家の外でiPodで英語を聴き取るレッスンはしていたのですが、
最近はより高い効果を求め、なるべくシャドーイングしながら聴くようにしています。


何かを身に付けるには、やはり自ら一歩中に踏み込み、
そのものと関わるということが大切です。
これは英語学習に限ったことではありません。

よく「ラクラク ・・・ が身に付く」などという謳い文句の商品を目にします。
英語学習の分野でも、有名プロゴルファーが、
「これを聴いているだけで英語が話せるようになりました」
と宣伝しているものを頻繁に見かけます。
それがまったく効果がないとは言いませんが、
そんな簡単に、受け身の姿勢で物事は身に付きません。

偉大な教育者 森信三先生は、
『教育の基本は立腰にあり』という至言を残されました。
立腰とは、腰骨をきちんと立てるということです。

ソファーに寝転がり、ただ耳に音を入れているだけ、
それで何事かを成し遂げられると考えるのは、
知識偏重で、快適性、利便性のみを追い求めてきた、
現代人の誤った考え方であり、幻想です。

英語学習でも何でも、究極的に問われるのは、
やはりその人の生きる姿勢なのでしょう。

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