皮膚感覚の時代

東洋の知恵はほんのささいなことからいくらでも広がっていくもので、そこには難しい理論や専門的知識はいりません。

そしてその知恵をヒントに実践を重ねていけば、それがより厚みを持ったものとして身に付いていきます。

今日はそんなひとつの気づきがあったので、ここでシェアさせていただきます。

自ら行なっている健康法で、最も効果があって大切だと感じているのが身体との対話です。
このことはこれまで何度も書いてきましたが、どのぐらいの方が実践されているでしょうか。
これこそ東洋の深い知恵です。
幅広く大きな効果があり、実に簡単で実践的です。

けれどあまりにも簡単な方法なので、
『簡単なものに大きな効果があるはずがない』
という唯物的で頑なな“信念”に邪魔をされ、実行に至らないのではないかと思います。

この時空にあるものはすべて生命を持っています。
人体も同様であり、人体全体でも、また各器官、部分も個別の生命と意志を持っています。

ですからそこに思いをかけて労ってあげよう、それを形として実践しよう、ただそれだけの方法です。

⒈身体各部に感謝の言葉をかけましょう。
 言葉は実際に口に出して唱えましょう。

⒉その部分を手でさすり、「手当て」をしてあげてください。

⒊思いをそこに向けるため、そこを見つめながら行いましょう。

実践して効果を感じる 〜 さらに楽しんで実践できる 〜 より敏感になって効果をさらにハッキリ感じられるようになる。
この善循環を体感してください。

三十年以上気功や呼吸法を実践し、気をある程度体感できるようになりました。
このことも最近書いたように思いますが、気にはたくさん種類があり、自分はそのすべてを感じ取れるわけではありません。

自分が感じ取れるのは、家や土地の気、相手が感じている気、そして身体の上を方向性を持って流れる気の三つです。

なぜそうなのか、その理由はよく分かりません。
相手が感じている気を自分も感じるのは、元来世話好きの性格で、相手の感覚に意識を投入するのが生まれ持って得意なのだと思います。

今日ふと思ったのは、身体の上を方向性を持って流れる気のことです。
お腹の上に手を置いて時計回り、逆回りにさすった時、腕を肩から手の方向、また逆の方向、指を時計方向と反時計方向に回した時の気の違い、こういったものはかなりハッキリと感じ取ることができます。

そうなったのはやはり日々身体に手を当て、言葉とともに感謝の思いを捧げているからではないのか、今日そのことが突然頭に浮かび、スッと腑に落ちる感覚になりました。

そうすると普段手当てをしている身体の表面、皮膚であり肌が、より一層身近で愛おしく感じられるようになりました。

そうするとさらにもうひとつ腑に落ちることがありました。
これは以前から知識としては知っていたことですが、全身を覆う皮膚を表の皮膚とするならば、口から肛門に至る消化器官は裏の皮膚であると見ることができます。
このことが体で理解できる感覚になったのです。

これからは西洋から東洋へと時代の価値観の中心が推移していきます。
それは脳という知識を収める器官から、脳とフラクタルで対極の関係である腸への重点事項の推移でもあります。

怒りの感情

その腸と表と裏の関係にあり、脳から独立し、外部から身を守る最も重要な免疫機能を有する皮膚は、その機能の多くを脳を必要とせず機能させています。

これはつまり腸と脳が対極の関係であるのと同様に、皮膚もまた脳と対極であり、これからは皮膚感覚という言葉で表されるような皮膚の持つ役割がより重要になってくるのではないでしょうか。

皮膚感覚とは、それを鋭くするためには、・・・考えればいくらでも思い浮かぶことがあり、それらはきっとこれから始まる新たな時代のキーとなるものでしょう。

東洋の知恵。
これからは脳で捉えた知識ではなく、皮膚感覚で感じ取った知恵の時代になる、それを今日、皮膚感覚で感じ取りました。

<余談>

そんな皮膚の大切さを思ったら、急に肌恋しくなりました。

今いるところは動物がたくさんいて、番犬として犬も二匹飼われています。
番犬としてはとても優秀で、見知らぬ人にはかなり激しく吠えまくります。
(真夜中に一時間ぐらい吠えられるのは閉口ですが・・・)
自分も最初は噛みつかれるのではと思うほで吠えられて、それでも「犬の遠吠え」とはよく言ったもので、吠えるだけで50センチ以内ぐらいには近づいてこようとしませんでした。

それが数日経って慣れてきたところで頭や体を撫でてあげるようにすると、普段誰にもかまってもらえないからでしょう、急になつきだして、姿を見ると飛んでくるようになりました。

別に餌をあげるわけではないのですが、肌を撫でてもらうと気持ちいいのでしょうね。
人間と同じです。
撫でるのも撫でられるのもどちらも気持ちいいですね。

インドの番犬

インドの番犬