時間の有効活用

忙しいは心を亡くす、慌ただしいは心が荒れると書き、どちらもその語源から極力使わないようにしています。
ではその代りになる言葉はというと、少し砕けた表現で、“バタバタしています”などと言い換えることがあります。

本当は「日々充実しています!」と堂々と言いたいのですが、必ずしもそうではないこともあり、そう言い切れるような自分になることが目標です。

人それぞれ個性や課題があり、自分の場合、立派な体格に恵まれて健康であり、そこそこ自由に考えることのできる頭脳を持ち、環境にも人間関係にも恵まれ、長年なんとか克服したいと考えているのは、自己を律することのできない怠惰な性格それのみです。

子どもの頃から決められたことをキチンとするとか目標に向かってコツコツ努力するというのが苦手で、その時自分が本当にやりたいことしかできず、学校の宿題なども真面目にやっていったことはほぼ絶無です。

現代風にいうと多動児傾向があったのかもしれません。
そしてそれは今も色濃く残っていて、何事にも興味を示し徹底的に解明したいという強い思いを持つのはいいものの、そちらに意識を向けている間に当初の思いは忘れ去り、ついつい時間を無為に過してしまって反省することがよくあります。

時間の上手な使い方、有効活用、これが長い間身に付けたいと考えている最大の願いであり課題です。

自分の苦手なことには目を向けず、長所を伸ばしていくというのもひとつの方法ですが、短所には己の未知の部分がたくさん潜んでいて、そこを引き出すことによって大きな自己成長を導く可能性を持っています。

苦手なもの、ことは、いったんそれを克服すると逆に大得意となることがよくあり、自分は子どもの頃は納豆、とろろ芋、トマトジュース、セロリなどが嫌いでしたが、それらすべての苦手意識を克服したことにより、今はそれらはみな大好物となっています。

学校の勉強も音楽、特に笛などの楽器演奏が特に苦手だったのが、ある時にほんの少しできるようになったのがキッカケで、今はそれが趣味とするほど好きで得意なものとなっています。

時間を有効に活用できるようになりたいと願い、その関連本を何冊か持っています。
けれど持っているだけ、読んだだけで、それを活かすまでには至っていません。
それはまだその時には、それを活かせるだけの自分になっていなかったのだと思います。

時間活用術

では今はどうなのか。
今こうしてこの文章を書いているということは、少し自分の中の何かが変わってきたのだと感じます。

自分にとって知識として一度は目を通したけれども未体験のもの、それをより深く感じ取りたいという知的好奇心は大いにあるので、一気に大逆転で、このホームページに『時間活用法』といったコーナーを作ってそれらをまとめてみようかと考えています。

最も苦手な分野を専門家気取りでまとめてみる、これは苦手なものだからこそ新鮮な目で見つめることができ、自己成長の最大のチャンスでもあり、やって損をすることは絶対にないので近いうちに必ず取り組みます。

『食わず嫌い』という言葉がありますが、苦手なものは“食べた”つもりでもほとんど咀嚼していないことが多く、ほぼ未知なものであり、また長年そこに接していなければその間の自己成長もあって、そこにワクワクした気持ちが感じられれば幸せです。

時間活用だけではなく何事も、よほど自制心の強い人でない限り「なるべく・・・する」といったあいまいさのあるものはなかなか実行できません。

これまで何度か様々な方法で断食を試みたことがあります。
24時間飲み物だけ、一日玄米七勺、・・・こうやって具体的に量や日程を決めてしまうと、我慢するのは大変ですが、その途中で挫折することはほとんどありません。

けけれどその量や日程があいまいで、「しばらくの間はなるべく少なく」といったような決め方をすると、空腹に耐えている間中食べ物への誘惑と決断に心揺さぶられてとても辛い思いをし、なかなか満足のいく結果は得られません。

時間も「なるべく無駄をなくして有効活用」などと考えていても自分のような人間には無意味であり、具体的に何かを決めるか、そうせざるえない状態を作るのが最善です。

ということで、間近に迫ったインド行きに備え、一日三時間という英語学習のノルマを決め、一週間前から実行しています。

日々の生活の中で毎日三時間必ずというのは大変です。
時にはそれができない日もあり、その時にはそのできなかった分を翌日に繰り越します。

この英語三時間学習は昨年四月の終わり頃から約一ヶ月半続けました。
そしてその後しばらくは逆に英語学習がおろそかになっていたので、ここ最近他にもやることが増えてきたにも関わらず、あれからさらに磨きがかかった自分というものに出会いたく、またインドに行く直前の大事な時期をより充実させたいと願い再度実行することにしました。

この三時間というのは外で英語音声を聞き流す時間は除けたもので、キチンとテキストを手にして行うものです。
この時間を確保するためには他の時間の無駄を排除しなければならず、それで必然的に時間を有効活用できるということです。

時間の有効活用は自分にとっての最大の課題であり、だからこそ人生の中のひとつの鍵となります。

そしてそれを示すかのように、今回の英語三時間学習をするようになってから、人との出会いや導き、仕事やその他いろんなことの流れがとてもスムーズに進むようになりました。
まるで今の状態を肯定するメッセージを受け取っているかのようです。

もう十年ぐらい前のことです。
その頃のホームページにも書きましたが、思うところがあって苦手を克服しようと考え、あまり好きではない人の本を開いて学びを求め、嫌いな店長のいるコンビニに足を運ぶと、その時もそれを肯定するかのようないい出来事が続けて起こり驚いたことがあります。

苦手なことを克服しようと己の未知なる扉を開いて一歩足を踏み出す、これも己の運命を変える大きな鍵ではないかと、自らの経験で強く感じます。

もうひとつ強く感じること、これも何度か書きましたが、インドに行く直前期間の日本での生活の充実度は、インドに渡ってからの充実度に直結する、つまり自己相似形、フラクタルであるということです。

だからこそやるべきことが多くなる渡印前のこの時期に、それをさらに充実させるべく自らの英語学習のノルマを課したのです。

日本を出るのは今月20日過ぎの予定です。
後約三週間、期限が決まっているからこそできることです。

これから日本での濃密な日々を味わいます。

人間誰にでも苦手なものがあります。
必ずしもそれを克服する必要はないと感じます。
ただそこから目を背けないこと、一度あきらめたことでも、少し間が開いたらまた見つめ直す機会を持つこと。

苦手なものは未知なるもの、そこには自己成長の大きな鍵が潜んでいて、それが喜びの種として花開くことを待っているかもしれません。

どうかイヤイヤではなく、ワクワクしながらそれに取り組んでみてください。
できる範囲で、ただしその範囲をしっかり決めて。