断捨離は宝探し

断捨離というのは、蛇が脱皮をしたり昆虫が羽化する感覚と似ているように思います。

ある日突然いても立ってもいられなくなり、ゴソゴソと周りを片付け出したりすることがよくありますが、これは普段いかに整理整頓を心がけていても、ついついモノは散らかっていってしまうもの、いらないモノは溜まっていってしまうものであり、それがある臨界点に達し急に片付け心が湧いてくるからです。

また、それは頭の中で何か行き詰まりを感じている時かもしれません。
その頭の中で行き詰まっているものを解消したいと願い、その思いを整理するため、形あるモノの整理に向かうというのは自然な現象です。

形あるものとないものとの関係としては、牛乳などをがぶ飲みして下痢をし、お腹の中がスッキリすると、その影響で頭の中もスッキリするのも同様です。

逆に普段から便秘症の人はモノを溜め込むケチな人が多いという傾向があり、脳出血で倒れた人の緊急の養生法として浣腸で便を出し切るというのも、脳と腸がフラクタルな相対関係であることを示しています。

そんなどんな動機付けなのか、先日思い立って部屋の中の断捨離を断行しました。
最近少しずつものが増えていて、それがとても気になっていたのです。

これまて何度も書いているように、断捨離の目的はモノを捨てることではなく、大切なモノを使いやすくすること、そのものに生命を与えてあげることです。

今まで頭の中からその存在が消えてしまっていた大切なものが、断捨離によって光が当り、いつでも使える状態になる、これは本当に豊かなことで、まさに宝物を掘り当てたような心持ちです。

このたび、整理し切れていなかった古い写真を整理しました。
そしてその中から思い出に残るものをピックアップし、全部で三、四百枚あったと思いますが、すべてスキャンしてデータとしてパソコンの中に収めました。

今回とても嬉しかったのが、長い間懸案だった切手を整理するためのいいアルバムが出てきたことです。

自分は人一倍たくさん郵便物を出す方で、家には各サイズの封筒ともに切手も様々な種類のものを置いています。
今使っている切手入れはサービス版の写真を入れる簡単なアルバムで、大きさ的には切手を入れるのにとても適しています。
けれどそれはサービス版だけではなくハガキサイズも入れることができるよう、上下の仕切りの中央に大きな切れ目が入っていて、実用上大きな支障はないものの、それが感覚的にあまりにも美しくないので、とても気になっていました。

本当にくだらないことを気にしていたのですが、このたび古い写真の束の中に、それと同じサイズのアルバムがあり、それはかなり古いものなので、ハガキサイズ収納用の切れ目がなかったのです。
これを長い間探していました!!

切手収納用アルバム

自宅の棚には各サイズの封筒が大きさ順に並び、使用済みの封筒は使えるものは引き出しに入れ、ハガキも官製はがきと印刷した絵ハガキ、名簿など郵便関係のものはすべてきれいに整理された状態で、唯一この切手入れだけが“美しくない状態”なので気になっていました。

普通の人だとまったく気にならないことだと思いますが、郵便には特に深い思い入れがあるのです。
これで気持ちが楽になりました。
本当に宝物を発掘した気分です。

このアルバムの裏表紙には郵便料金一覧表を貼っています。

切手収納用アルバム・郵便料金表

他にも今回も断捨離をする中で、
「あっ、こんないいものがあったんだ! これからもう一度これを使ってみよう!」
というような心がワクワクするものがたくさんありました。

『断捨離は埋もれていた宝を発掘する宝探し』

このことを強く実感しました。

昔の写真をたくさんスキャンし、過去を見つめ直せたのもいい機会でした。

これまでたくさんの楽しい思い出があります。
いろんな人と出会い、たくさんご恩を受けてきました。
そのことから再び知り、今生きていることへの感謝の思いが深まります。

自分は今月還暦を迎えます。
これで暦が一回り、過去を振替えるのに最適な時。

還暦とかるその日まで、目に見えるものと見えないもの、両面から断捨離をしていこうと考えています。

三十数年前、子どもたちの前で話をさせてもらっています。

公文の教室にて

三十年前の1989年、初めて行った海外旅行、初めてのインド、タージマハールにて。

タージマハールにて